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地球対ピネロン星の宇宙戦争勃発後、常に劣勢に立たされる地球側に味方して、神出鬼没に現れる仮面ヒーロー。
後ろ向きで登場することが多く、「誰だ!」という呼び声に、「人呼んで遊星仮面!」と叫んで振り返るのがお約束となっている。
戦う相手はピネロン軍とサップス。決してピネロン人を皆敵としているわけではなく、戦争と関係ない民間人、例えば地球に住む一般のピネロン人などは、地球人同様彼の守るべき対象となっている。
重力を無視した長い髪にアイマスク、ぴっちりしたスーツにベルト、手袋、ブーツ、風にたなびくマント。
前頭部にはYのマーク。耳はマスクに覆われているものの、口と鼻は宇宙空間においても露出したまま。
23話での推測によると、電波で体を包み、ベルトのバックルに酸素発生器や温度調節器があり、マントで重力のバランスをとっているのではないかとのこと。
漫画版での図解によれば、以下のとおりである。
(以上、『遊星仮面〔完全版〕【上】』より)
さらに漫画版の中では、ベルトのバックルから強力なバリヤー光線を発生させるシーンも描かれている。
こうした強化服セットには予備があるのではとの疑い(30話)があるが、未確認。少なくともマスクの予備があることだけは確かかも(23話、 30話、 31話)。
遊星仮面マーク(マスクが原型)の入ったベルトのバックルから無尽蔵にとりだされる、同じく遊星仮面マークの入った楕円形の手裏剣。
バックル
シューター(イメージ)
狙いを定めると百発百中、飛行距離は無限。人の手から銃を叩き落とすことも、宇宙空間で宇宙船を一発で爆破させることも可能。
そうした力の加減をどうやって行っているのかは不明だが、投げ方にはいくつか種類あり。
大声で叫んで投げる。その呼び名は―――マシンガンシュート(2、3、4、7、11、15、18、29、39話)、ストレートシュート(2、4、11、13、20、38話)、ウルトラシュート(4、11、20話)、さみだれシュート(4、11話)、スポットシュート(10、13、21話)、マジックシュート(11話)、スパイダーシュート(12、15、21、32話)、ライフルシュート(13、17話)、ウルトラふぶきシュート(漫画版のみ)。
ここからわかることは、主題歌にある“ウルトラシューター”らしきものは、アニメではたった3回しか登場していないということ。
ヒーローが使用武器名を絶叫するのは、SFTVアニメとしては日本最初かもしれない。
ただし物語後半からはほとんど叫ばなくなる。
参考 : 設定書『「遊星仮面」ノート No.1』より
シューターの機能は他にもあって、投げ縄になるよう紐が付いていたり(3、7、8、12、23、28話)、紐の代わりに鎖がついていたり(25話)、光って照明になったり(7話)、金属のまわりをぐるぐる回ってその摩擦熱で金属どうしをくっつけたり(7話)、金属を切る刃になったり(28話)、時限爆弾になったり(23話)、盗聴器がついていたり(27話)する。
名刺代わりにもなり(2、3、5、6、11、13、18話)、遊星仮面からというメッセージを明確にさせることに役立っている。
漫画版では、空に投げて落雷を呼び寄せることにも使っている。
先端に遊星仮面マークの入った、オープン形式の単座ロケットで、宇宙空間をなんの覆いもなく飛ぶ。
最大速度秒速10万キロ。ミサイルも搭載されていて、シリーズ中ただ1度だけ使用される(31話)。
機体の形態は、スリッパだの便所ゲタだのと揶揄されがちかも。
遊星仮面が指笛をピーと吹いて「ライダー!」と叫べば、どこにいようと瞬時に飛んでくる。
指笛の波長に反応するからとの推測があるが(8話)、口笛で呼び出した例もあるので(12話)、一概にはそう断定できない。
漫画版の解説では、“R(あーる)・発信器”(←前頭部のYのマーク)が指笛に反応して電波を出すから となっているが、アニメ版も同じかどうかは不明。
武器としても有効で、突っ込むさいの破壊力は、シューターより強力(21話、 33話)。
ところで……遊星仮面が指笛を吹く時、人指し指と中指を口に当てるか含むかするのだが、口に含んだ時などはなんとなくエロい……。
シューターやライダー以外の武器で戦ったこともある。
なお、遊星仮面の力として最も強力なのは、目的地に瞬間移動できることと、宇宙空間であろうとどこであろうと、自分の登場をひきたたせるように風を起こせる(1、5、6、13話)ことかもしれない(笑)。
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遊星仮面の正体。身長150cm、ウエスト55cm、肩幅31cm(8話より)の、まだ声変わりのしていない短髪の15歳の美少年。地球人とピネロン人のハーフ。
幼い頃から物を投げることに秀で、ピネロン人の母マリアからはピアノの才を受け継ぐ。
両方のこめかみにはピネロン人の特徴であるピネロンマークがついているものの、地球生まれで地球育ちの彼は、自分自身を地球人だと思っている。しかし、そうした彼の気持ちを理解できるのは、ソクラトン(次々項紹介)などのごく少数者のみ。混血児だとして疎まれがちで、時にはひどい迫害すら受ける。
性格は、凄まじいまでの2重性格。おとなしく思慮深く優しい面と、大胆不敵でハッタリも言えて殺傷もへっちゃらな面という、全く相容れないものが彼の中に同居している。素顔の彼と遊星仮面になった彼との壮絶な落差である。性格が破綻しているようにも見えてしまう。
主人公のくせして何を考えているのかわからない。彼をめぐってはわからないことだらけで、戦局についての情報収集をどうやって行っているのかということすら、はっきりとは描かれてはいない。物語中にはひんぱんに、盗み聞きして、TV報道を見て、といったシーンがはさみ込まれてはいるものの、遊星仮面としての登場のしかたを見ていると、それらからだけではないことは一目瞭然。
27話では シューターを使っての盗聴シーンがあるが、シューターを使うのはこの話のみ。28話では、録音機能付き隠しカメラがセットされていると思われる特殊な万年筆を使っての情報収集のシーンがあるが、具体的にどういうものなのかどういうしかけになっているのかがほとんど描かれておらず、謎の小道具のままで終わっている。
彼の目が光ると必ず遊星仮面が現れるお約束のシーンも、かえって得体の知れなさを深めているような気が……。
はっきり言って、欠点だらけのキャラクター。今見るとかなり致命的。
放映当時、子供たちからの共感を阻害したかもしれないことまで想像してしまえるのだ。残念!
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両耳の上におさげ(ツインテール)の美少女。首にはペンダント。帽子がお似合い(9話、 16話)。人形好きでバナナ好き。あまり賢くなく、ピントはずれのところも多く、ピーターが遊星仮面であることにとことん気づかない。来客に対していきなり「あんたたち、だあれ?」と言うなど、少し常識に欠けるところも。
もともと孤児で、ソクラトン(次項紹介)は養祖父。引きとられたいきさつや両親についての情報は不明(18話)。本人も両親がいないことは知っていて、寂しさがあるのかソクラトンやピーターを頼る。
ピーターは次第にこの子の兄と化し、ソクラトンをして「(自分が)留守の間は、ピーターの言うことをよく聞いておとなしく待ってるんだよ」(28話)とまで言わしめるに至る。
以上はアニメ版のリンダについてで、漫画版にはこのような過去は描かれていない。
そればかりか、回を重ねるうちに作者である楠高治氏の色が濃くなり、どんどんおてんばで活発な女の子になり、あげくはピーターにケリを入れる寸前にまで至る。
アニメ版では、普段着以外に、ネグリジェとパジャマを着ているシーンがある。
12話ではかわいいネグリジェ姿。なのに29話 と 34話で着ているのは、一転してオッサン用としか思えないような、ダサい縦じまのパジャマ。
34話でピーターとおそろいだということがわかる。(彼はとことんこの子の兄と化してしまうようだ。)
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白いアゴヒゲと白髪の老人で、年齢不詳だが、33話でバースディパーティがひらかれ、1歳年をとっている。
肩書きは教授であったり先生であったり博士であったりといろいろ。
専門は、機械工学なのか天文学なのか、イマイチわからず。医師の免許も持っているらしく、人体への手術もお手のもの。
何を教えたのかはわからないが、ピーターの父ロバートとビッツ(次項紹介)はこの人の教え子。その縁もあってか、ビッツの知恵袋となっている。
血のつながらないリンダやピーターを引きとって家族として守っている点は、さすがに人権派で良識派といえるものの、ピネロン人拘束を支持しているところなどは、しょせんは御用学者というべきか。
さらにピーターに対しては、どこか無関心な一面もある。(彼が1日2日家をあけてもあまり心配しないとか。)
まあ、ある意味信用しているのかも。
漫画版では、ピーターの名付けの親にもなっている。
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地球防衛における最高指揮官。キャラを決めるデッサンの初期段階では、完璧にヒトラーそのもの。
ホイヘンスと双璧をなす独裁者と設定されていた向きがあるが、やはり地球人を悪者にはできなかったらしい。
鼻ヒゲのある頑固そうな顔としゃがれた大声は威圧的で、軍人としての本分と名誉をなにより重んじ、市民に対したびたび情報統制をひいたりはするものの、さほど強権的ではない。
戦時下という非常事態のため、内政にもかなり関与するものの、いちおう国連を尊重し、恩師であるソクラトンの意見も聞き、自分の意見にお墨付きをもらおうと努力する人である。
そうやってあまり無理を通さないこともあってか、いつまでたっても防衛戦の域を出ず、部下たちの暴走を抑えきれない一面も。
ピーターへの不当な死刑判決(37話)に対し何もできなかったことからしても、統括力はイマイチ?なのかも。
16話で53歳に。コーヒー好き。車も好きなのか、戦時下にもかかわらず、自分の名をつけたレース大会を何回か開催しているもよう。
ピーターとの関係は、最初は最悪(4話)。その後はたいした接触はないが、18話でのエピソードでピーターに見直され、37話になると彼自身も、「私はピーターのことはよーく知っておる、彼がそんなことをする少年ではないことも」と言うにまでに至る。
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▼優しげな顔の裏にあるものは……
(地球人)
タレ目の優しげな顔をした30代後半から40代ほどのオジサン。常にビッツのそばにいて、彼をなだめるお付き人。
こういう影の薄い穏やかな人は、そのじつヤバイのでは……と思っていたらまさにそのとおりで、在地球ピネロン人の拘束と収容所送りは、この人の命令だった。
しかも、混血児は一律例外としてしまったことで(31話でのキニスキーの独白より)、年端のいかない子供、それも乳幼児までもがピネロン人の母親から引き離されるという、別の悲劇が生み出されることにもなる。
なのにこの人、これらすべての責任を、キニスキー(次項紹介)の死後彼に押しつけてしまう。
生前のキニスキーは、ビッツには忠実でもこの人に対しては反抗的だったので、その報復というところだろうか。
この人に関する問題はまだあって、アニメ版では顔が話によってコロコロ違っているのだ。
他のキャラたちも、アニメ創成期の作品の常として、話によって顔は違っているのだが、この人の場合その差が尋常ではなく、判別しづらいほどに違っている。
その上、顔が全く同じ別人が出てきたり(11話)、本人なのに顔が完全に別人だったり(14、31話)、本人なのに声が違っていたり(29、30話)と、さんざん。
マニアックな楽しみとしては、今回のニックさんはどれか、毎回調べてみるのもおもしろいかもしれない。
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▼人格の偏りのひどいピーターの天敵
(地球人)
ピーターの実質的な敵。顔は悪役風でキツく、どこかイカれている。
ともかくしつこく、思い込みが激しい。その思い込みたるや、
ピネロン人は悪。混血児もピネロン人。だからピーターは悪。
ピーターは、母親を自分が連行したことで、自分や地球人を憎んでいる。
戦争は軍が担当するもの。市民は口出し無用。子供に戦争のことなどわからない。
戦時下では、市民生活は犠牲になってもやむをえない。
遊星仮面はピネロン側の味方かもしれない。
ある意味そうかなと思う内容もあるものの、彼の場合、その思い込みたるや激しすぎて……。
この性行は、アニメ版にのみ登場する実弟のコワルスキー(37話)もまったく同じで、そろいもそろってピーターを迫害する。
いったい2人ともどういう生まれで、どういう環境で育ち、どういう教育を受けてきたのか。
こんな偏った人がなんで軍中枢にいて、ビッツ直属の親衛隊の隊長にまでなっているのかというと、ともかくよく働き、ごまかさずに成果をあげるから。ある意味捨て駒になることを厭わないからである。
アニメでは、36話でまさに地球の捨て駒となって死ぬ。ピーターが遊星仮面だとわかっても、最後まであやまらないという、彼らしいかたくなさを貫いたままで。
一方漫画版にはそんなエピソードはなく、生き続けて37話での実弟コワルスキーの役をそっくりそのまま演じることになる。
アニメ版のコワルスキーの生死は不明。それに対し、同じシチュエーションでも漫画版のキニスキーは、瀕死の重傷を負って次項紹介のベルタ中佐(美女!)の家に駆け込むのだ。……意外な一面ね。
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▼増山江威子さんの声が麗しい
(地球人)
第31話よりレギュラー参加。
防衛軍特務機関所属。キニスキー率いる親衛隊と近い機関か、それに属する機関のよう。ただキニスキーとはタメ口でしゃべっているので、彼は直接の上司ではないらしい。
ピーターの監視するために送り込まれたのが、逆にピーターの味方となり、ソクラトン邸に居座る。
昭和40年代初め頃、日本ではやった髪形(頭の後頭部上に髪を丸く盛り上げたもの)をした、20代後半から30代ほどの美女。優秀なキャリアと思われるのに、ピーターの家庭教師と主婦業をこなしている姿しか描かれていないのは残念。
ピーターにとっては、頼りがいのあるお姉さんといったところか。
実際、ピーター最大の危機を救ってくれるのがこの人である(37話)。
なお、漫画版に出てくるベルタは、ピーターを監視するために送り込まれるという設定は同じでも、アニメ版とは容姿も肩書きもまるで違う。
顔はアニメ版14話に出てくるヘレン女史にそっくりで、ロングヘアにメガネ。肩書きはれっきとした中佐で、普段は粋な軍服姿。
ただ美人であることと、ピーター最大の危機を救うという点では、アニメ版と同じである。
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軍人出身のピネロン星の独裁者。背は高く、口ヒゲにキツイ顔立ち。年齢はビッツと同じぐらい?
ピネロン星で起こった謎の大爆発に伴う混乱にかこつけて、一気に政権奪取。自らの独裁政権をしき、報復と称して地球に宣戦布告。最終目的として、自らが宇宙の支配者となることを目指す。
言動も行動も異様。戦争は楽しいと言い放つわ、ロボットをも倒せる“電子ムチ”(長い指し棒のようなもの)で、言うことを聞かない部下たちを折檻するわ、座っている時はふんぞり返って足を机に投げ出すわ。
意見は気分でコロコロ変わり、最初は地球を破壊しようとしていたのが、最終回まぎわになって、保存と占領を言い出し、またも言うことを聞かない部下を折檻するわ……。
―――要するに、典型的なイカれた独裁者である。
そんなこの人の政権は強固なようでいて、異論を唱える者(28話、 29話に出てくるゴーグリ博士)の人気が高かったり、この人が死ぬとすぐに戦争が終わってしまったことからして、民衆レベルでは相当反発が強かったことがうかがえる。
さらに、地球に住む同胞のことには基本的に無頓着で、29話では、軍の機密を守るために彼らの命を犠牲にしようとまでする。
とはいえ、人間しての最低限の良心だけはあったらしい。それが証拠に、この人は大勢の同胞を殺した謎の大爆発を地球のしわざだとまともに信じ、心底憤っていたからである。
まさか同じピネロン人のしわざだったとは想像だにしていなかったのだ。
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ホイヘンスのただ1人の参謀でいて、そのじつ彼をだまし、最終的に自らが宇宙の支配者になるための手段として、同胞を大量虐殺し、戦争を始めさせる罠をしかけた極悪人。
表面上はホイヘンスにペコペコかしずきながら、心の奥底では「今に見ていろ」と彼を蔑んでいる。
そんな卑しい本性は、37話からはっきりと現れてくることに。
背は極端に低く、顔は醜く、右目には片眼鏡。
最終話ではその眼鏡がとれて、つぶれた目が露出してしまう。
それが何を意味するのか、過去にどういういきさつがあったのかはわからないが、ホイヘンスだけではなく世間に対し、逆恨み的な激しい憎悪を持っていたことだけは確か。
コンプレックスの固まりであったということか。
ところで、漫画版では奥さんが登場する。
この人とは対照的にデカくて恰幅がよく、美人の正反対(笑)。もちろん完全に尻にしかれている。
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▼声はふけているだがまだ若い
(ピネロン人)
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策略家で兄貴分で突っ込みのチビ(パイク)とボケの大柄デブ(マック)。なぜかいつもきちんと背広を着た地球人のギャグメーカー。
元宇宙ステーション要員。開戦時にピネロン側に拘束され、捕虜交換でまんまと地球に戻ってきて(2話)からは、戦時下での混乱につけ込み、ひたすら金儲けに走る。
遊星仮面の正体をあばいて、その情報をピネロン星に売って亡命をはかろうともする。
この人たちの活躍は、他のキャラたちとは次元の違うところで行われていて、2人だけのかけ漫才となっていることが多い。
そのため、他のキャラたちから顔をしょっちゅう見られながらも、すぐに忘れ去られてしまうという不思議な現象が起こっている。
浮いた存在でいることが多いとはいえ、時には本筋にからむことも。重要な悪役になることもあるし、逆に2人の活躍(?)がきっかけで物語が動くこともある。
なんといっても、遊星仮面の正体に、最初っからなんとなく気づいていたのが、この2人(というかパイク)なのだ。
35話で今までの行いを悔い改めたあとは、37話でピーター最大の危機をベルタとともに救い、最終話ではピーターを助け支える者となって再び宇宙へと戻る。これには結構感動。
なお、漫画版の作者楠高治氏は、2人がお気に入り。のちに手がけた学習漫画でもしっかり登場させている。
(学研まんが「3年生の理科のひみつ」(1980年初版)に、デフォルメが進んだ形でしっかりと登場。)
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▼物語最大の謎の人
(地球人)
この作品最大の謎の人。ピーターの父。
この人とアトランタ(次々項説明)の乗った宇宙船がイモシの陰謀で爆発させられたことで、戦争が始まるのだ。
オリジナルではただのパイロット。なのに、ブラジルとベネズエラ(ともに1970年代に放映)のいくつかのHP(←検索するさいのキーワードはこちらを参照)から発せられる情報では、はっきりと科学者ということになっている。
たしかに、シューター・ライダーを含めた遊星仮面セットをつくったのは、話の流れからすると彼以外には考えられない。そうしないと話のつじつまがあわない。つじつまを合わせないと輸出できなかったのかもしれない。
ただ、そうなるとこの人、イモシやソクラトンをしのぐ科学者となるわけだが……そんな痕跡どこにもないって!
謎はまだあり。1話、まるで息子に手渡す機会を待っていたかのように、遊星仮面セットを手元に持っていたのは、なぜ?自分が巻き込まれる陰謀を知っていたということ?
……ああ、わからない!
すべてが謎、謎、どこまでも謎の人……。
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▼物語中最も苦労する人
(ピネロン人)
ピーターの母。地球に数多くのピネロン人が住むようになったきっかけをつくった人。
戦争になり敵国人扱いで強制収容所に入れられたこの人を助け出すことが、ピーターが遊星仮面となる最大の理由。
出番は少ないものの、物語の中では重要な存在感を放っている。
ピネロン星生まれピネロン星育ちであるはずなのに、なぜか地球の生活仕様にどっぷり。ピアノがうまく、月の話にくわしく、編物も上手である。
髪型は、アニメ版では結婚式の時はロングだが、ピーターを生んだ時にはショート。
漫画版では、ピーターを生んだ時までがロング。今なお15歳のピーターより背が高い。
この人とロバートの出会いと結婚までのいきさつは、アニメ版では全く描かれていないが、漫画版にはうっすらと。
ロバートがはじめてピネロン星にたどりついた時、花束を持って出迎えた女性がこの人だったのだ。
この物語の中で、おそらく最も苦労している人。
異星人との結婚も、異星への移住も、異星間混血児の出産も、何もかもがはじめてだったので、それなりの苦労はあったはず。
さらに戦争となり、夫を失い息子と引き離されてほおりこまれた収容所では、まわりが同胞ばかりだったとはいえ、この人のような立場の人間にとって、同胞は必ずしも味方とはならない。
「ママは収容所でいじめられているのでは」とピーターが心配するシーン(37話)があるが、たしかにふつうならいじめられる。
すべてをこの人のせいと決めつける輩は必ずいるはずだから。ピネロン人が地球人に移住したのも、戦争が始まったのも、すべてあなたのせいなんだと言って責めたててくる輩が。
その上戦後、地球上で生き残ったわずかなピネロン人のひとりとなってしまっては、今度は本国からねたみや疑惑を持つ輩が必ず出てくるはず。
……本当に苦労の人だ。
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▼物語の鍵を担った謎多きロボット
(地球産?ピネロン産?)
ロバートの助手。人間と変わらない思考回路を持つ優秀なロボット。
1話でピーターに遊星仮面セットを渡し、物語の大枠を説明する大役を果たして死ぬ(壊れる)。
そして最終話近く(38話)でも、またも大役が。彼の記憶がイモシの陰謀を暴くことになるのだ。
それにしても、いったい誰が彼をつくったのか?
シリーズを通して彼のような高度な頭脳を持ったロボットといえば、せいぜい22話に出てくる2体(放射能に汚染された船内を探索していたヒトたち)ぐらいしかいない。
となると、やっぱり彼の製作についてもロバートが鍵を握っているということか。
(どこまでロバートは謎の人なんだろう。)
彼はアニメ版では復活しない。しかし嬉しいことに、漫画版では見事復活する。
漫画版の実質最終話、戦後のピネロン星で、ウルトラマンのような活躍をするのである。
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▼生き残っちまった悲しみに……
(ピネロン人)