足立明氏の功績

ツイッター上での記述(1)
(by 遊星仮面ファンサイト管理人)


*パソコンからご覧の場合は押しても変化しません*


「遊星仮面」「妖怪人間ベム」の原作&全話脚本担当者・足立明氏について、遊星仮面ファンサイトの管理人OHYABUがツイッター上で記述した内容をまとめたものです。

主観的で推測的な内容、あるいは足立氏が全く関与していない「ベム」実写版や「砂漠の王子とタンムズの樹」のラジオドラマ版についての記述も、含まれています。

なお、遊星仮面のストーリーと密接に結びついている記述については、【各話あらすじ・解説/ツイッター上での解説集】ページ(1) と (2)の方におさめています。(ほかの記述と混じっています。)


下記の項目をクリックすると、このページ内の説明箇所に移動します。

    以上、2014年9月22日までの内容

    略する場合は(略)と記載。あからさまな誤字脱字は訂正。URLはほぼ削除か該当するページ名に変更。それ以外では原則原文を記載。(重要箇所にはリンクや太字や色づけなどの処理も。)

    なお、引用させていただいた掲示板<アニメぶろぐなBBS>のスレは、現在ではレインボー戦隊ロビン・ファンサイト【過去ログ集】ページ内に収納されています。

    ※【過去ログ集】ページのURLは、当サイト【リンク】ページ内のこちらに記載。


    <2010/1/13~>

    • 今発売中の雑誌『TVBros.(テレビブロス)』の新春特大号。表紙に「妖怪人間ベム」。★中の「ベム」特集記事内には、「遊星仮面」の原作&脚本担当の、足立明氏の顔写真とコメントが。★私の遊星仮面ファンサイトは、いわば足立明ワールドの解説書ともいえるもの。ご本人にぜひ読んで頂きたい!2010/1/13

    • (略)「妖怪人間ベム」に関する足立明さんの最新証言が、雑誌「TVBros(テレビブロス)」2011年1月8日~21日号に。表紙は餅つきするベムたち3人。8、9ページ目に、写真入りの証言あり。ベム発想のきっかけは、足立さんご自身の人形劇作品『赤眼のグー』からだとか。2011/10/24

    • 「妖怪人間ベム」の脚本担当・足立明さんの最新証言を、「TVBros(テレビブロス)」2011年1月8日~21日号内の記事から、要約してご紹介します。以下(1)から(6)までの、6ツイートに分けて記します。2011/10/25

    • 「妖怪人間ベム」脚本担当・足立明さんの、某雑誌での証言より(1)⇒「ベム」発想のもとになったのは、足立さんご自身の人形劇作品『赤眼のグー』。悪魔の子どもが、悪魔の国での良いことと、人間界での良いこととの狭間で悩むお話 だそうです。2011/10/25

    • 「妖怪人間ベム」脚本担当・足立明さんの、某雑誌での証言より(2)⇒当初はミステリーにするつもりが、ベロが入ることで物語に変化が生じ、そのため第3話からは彼を中心にした脚本作りに変わっていったとのこと。足立さんにとっても、ベロが一番お気に入りのキャラだとか。2011/10/25

    • 「妖怪人間ベム」脚本担当・足立明さんの、某雑誌での証言より(3)⇒“ベム”という名は、“BUG-EYED MONSTER”(昆虫のように大きな目)の頭文字からとったのだそうです。2011/10/25

    • 「妖怪人間ベム」脚本担当・足立明さんの、某雑誌での証言より(4)⇒(なぜこの作品はいまだに愛されるのか?との問いに対し)「正義の妖怪だから」。正義の妖怪ゆえ“人間になりたい”ベムは常に葛藤する。妖怪でいれば人間を助けることができるが、人間になればそれができない からだと。2011/10/25

    • 「妖怪人間ベム」脚本担当・足立明さんの、某雑誌での証言より(5)⇒ラストについては、足立さんご自身はハッピーエンドで終わらせるつもりだったようです。発想のもととなった『赤眼のグー』では、グーは死んで生まれ変わり、人間になったとのことで。2011/10/25

    • 「妖怪人間ベム」脚本担当・足立明さんの、某雑誌での証言より(6)⇒(作品全体を通して伝えたかったことは?との問いに)人間の心と密接な関係にある妖怪という存在を通し、子どもたちに、人間と人間関係・社会などを認識してもらおうとした とのお答えでした。2011/10/25


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    <2011/10/25(2)~>

    • 「妖怪人間ベム」脚本担当・足立明さん情報の追加:⇒雑誌「QA(キュー・エー)」1991年10月号<よみがえれ!TVヒーロー 妖怪人間ベム>での証言→「社会的な枠からはみ出してしまった主人公が、極限状態でもがきながら、枠を飛び越えて社会と一体になろうとする話が作りたかったんです」2011/10/25

    • 足立明さんは、「遊星仮面」の原作者であり、「妖怪人間ベム」の実質的原作者という位置づけで、いいかと思います。(略)2011/10/25

    • 「妖怪人間ベム」の実質的原作者&脚本担当の足立明さんのことを、私のツイートや、遊星仮面ファンサイトの【参考資料】ページで知ったという方が、幾人かおられるようです。とても嬉しいです。長年、足立さんは再評価されるべき方だと考えておりましたから。本当に、もっともっと評価して頂きたい!2011/10/28

    • 実写版「妖怪人間ベム」2話まで視聴。良い出来です。ドラマと漫画とアニメは全て別モノであるべきと考えてる私にとっても。★テーマはアニメ版と同じでも、ストーリーがアニメ版に全く媚びてない、特に今の若い世代のコアに響くようにつくられてるとこがいいです。そういう意味ではキャストもいい。2011/10/30

    • 「妖怪人間ベム」の実質的原作者&脚本担当の足立明さん情報の追加:遊星仮面ファンサイトの【参考資料】ページでの経歴のほかにも、望月三起也氏の漫画「ケネディ騎士団」のパイロットフィルムの脚本も。エイケン(当時はTCJ)で1967年頃TVアニメ化計画あり。←いずれサイトに書き加えます。2011/11/1

    • 「妖怪人間ベム」の実質的原作者&脚本担当 足立明さん情報の追加(2):2000年に(株)IMAGICAが出したTVアニメ「遊星少年パピイ左のリンク先は外部サイト」のDVDの1枚(たぶんVol.12)にインタビュー映像あり。私は現物を見てないので詳細不明。/ベムのDVDやLDに映像があるかどうかは未確認。2011/11/13

    • アニメぶろぐなBBSより(3)「妖怪人間ベム」ファンの方に向けて⇒<最近見たアニメ……>シリーズには、実写版ベムのあらすじや感想が、ずっと書きつづられてきています。スレNo.768<「妖怪人間ベム大全」>も必見です。足立明さんや若林忠生さんについての記述もあります。20111228

    • 「妖怪人間ベム」について:演出を担当された若林忠生さんのインタビュー記事が、「まんだらけZENBU」No.8(2000年09月)に載ってます。2011/12/28

    • 実写版「妖怪人間ベム」についての感想(1)⇒良かったです。ともかく感心しました。物語を創るうえで、目からうろこ。とても参考になりました。(略)2011/12/28

    • 「妖怪人間ベム」ファンの方へ。アニメぶろぐなBBSでは現在、スレNo.776<続・「妖怪人間ベム大全」ご紹介>にて、以前ここで紹介した「赤眼のグー」についての詳細あり。足立明さん若林忠生さんなどのスタッフの当時の状況も書かれています。2012/1/5


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    <2012/1/9~>

    • 「遊星仮面」「妖怪人間ベム」「劇団ピッカリ座」ファンの皆さん、足立明(足立昭)さんが亡くなられました。ご葬儀等の詳細は前ツイートをご覧ください。私の元までお知らせくださった方のツイートを、リツイートしております。私は葬儀には参れませんが、こちらで静かにご冥福をお祈りしております。2012/1/9

    • 遊星仮面ファンサイト更新しました。【足立明氏の功績】を、特別常設ページとして追加。残念ながら「妖怪人間ベム」についてはほとんどふれてはいませんけど。★他、「鉄人28号」の脚本にもご参加されていたことを【参考資料】ページに書き加えています。2012/1/27

    • アニメぶろぐなBBSより。最新スレNo.784<続々・「妖怪人間ベム大全」ご紹介>。なぜアニメは打ち切られたのか?の記事あり。その前の776<続・「妖怪人間ベム大全」ご紹介>には、足立明氏作「赤眼のグー」についての簡単な説明もあり。2012/1/27

    • 「遊星仮面」と「妖怪人間ベム」時代を知る楠高治さんは、足立明さんのことを「いい人だった…」とおっしゃっていました。(略)2012/2/1

    • 「アニメぶろぐなBBS」に、遊星仮面ファンサイト【足立明氏の功績】を読んでのコメントが載ってます。スレNo.791<最近見たアニメ:2月5日~>にです。(略)2012/2/10

    • 「トリトンやヤマトは、ある程度人手が入ったところを整地してハイウェイの基礎固めをしたというところでしょうか。遊星仮面は、人跡未踏の原生林に斧一つで切り込んでいった、まさに近代SFアニメへの開拓者だったんですね。」←【足立明氏の功績】を読んだ「アニメぶろぐなBBS」常連さんの感想。2012/2/10

    • 現在「アニメぶろぐなBBS」には、スレNo.792<ラスト・「妖怪人間ベム大全」ご紹介>にて、第1作打ち切り後についての記事有。私は若林忠生さんについて記述。/スレNo.791<最近見たアニメ:2月5日~>には足立明さんについての記事有。2012/2/10

    • 3/2の「アニメぶろぐなBBS」情報⇒各<最近見たアニメと雑談>には、妖怪人間ベムについての粗筋と感想が。(略)2012/3/2

    • 「遊星仮面」は、「妖怪人間ベム」同様無名のまま逝った作家・足立明さん(原作&全話脚本担当)を再評価させる、重要な作品です。/原画&漫画担当の楠高治さんにとっては、代表作でなくとも(←私の評価より)、20数年前に23歳の若さで逝ったご長男の墓標になっている、かけがえのない作品です。2012/5/9

    • 「妖怪人間ベム」が実写映画化とか。昨年の実写ドラマがたいへん良くできていたので、期待しています。★映画やドラマとは別モノとはいえ、原作となったアニメ、しいてはそれをつくったスタッフの方々、なかでも実質的原作者の足立明さんにもスポットが当たることを希望します。私の立場上。2012/6/14


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    <2013/2/3~>

    • 「遊星仮面」「妖怪人間ベム」の原作者であり全話脚本担当者・足立明さんの娘さんのブログを発見。「ベム」についての詳細記事あり。(略)⇒Yahoo!ブログ(←Yahoo!ブログ終了により現在は削除2013/2/3

    • 遊星仮面のDVDとともに、こちらもよろしく→遊星仮面と妖怪人間ベムの原作&全話脚本担当者、故足立明さんの小説、まもなく発売です!(略)2013/4/26

    • 遊星少年パピイ左のリンク先は外部サイト」。(略)スタッフや声優の多くは、次作「遊星仮面」に引き継がれた。だから当然、足立明さんもご参加されており、第44話「水晶谷の復讐魔」などは遊星仮面第1話を彷彿とさせる。2013/6/8

    • 「遊星仮面」が今年になって初DVD化に至れた最大要因は、2011年末よりTV放映された実写版「妖怪人間ベム」の成功にあると確信している。原作&脚本担当者が同じ(足立明さん)という点で注目されたのだ。★勿論それだけではなく、潜在的なファンもいてくれたことがわかり、私としては嬉しい!2013/8/14

    • 遊星仮面」と「妖怪人間ベム」の原作&全脚本担当者・足立明さんについて、ご出身校の島根県奥出雲町立八川小学校の(注)ブログ(略)2013/10/4

    • 「遊星仮面」「妖怪人間ベム」の原作&全脚本担当者・足立明さんのご出身校の島根県奥出雲町立八川小学校の学級ページ(略)2013/10/7は遊星仮面の記事ですが、2013/9/9には妖怪人間ベムの記事があります。2013/10/11

    • 遊星仮面ファンサイトの新ページ【各話あらすじ解説/ツイッター上での解説集】には、「遊星仮面」「妖怪人間ベム」の原作&全話脚本担当者足立明さんに関する私的見解が多数。★お薦めは、宇宙忍者サップスとベムの造形の類似点についての見解。2013/10/27

    • 「遊星仮面」の漫画の権利は、楠高治さんによると、原作者エイケン左のリンク先は外部サイト漫画家(楠さん)の三等分。★原作者とは足立明さんのこと。そのことはマンガショップ版発売の2007年段階でエイケンも了解済だったとか。★関係者には自明の事実。それを無視し、なぜいまだに原作者が架空の「仁田信夫」?2013/10/30

    • 遊星仮面ファンサイトには原作&全話脚本担当者・足立明さんの遺作「砂漠の王子とタンムズの樹」の感想を入れる予定。でも今回はムリ。★重要キャラに「イモシ」という名の老人が。…そう、遊星仮面における最重要キャラと同名。人物像は全く違うのになぜこの名を足立さんが使ったのか、考察したい。2014/1/1

    • 今日1/6は「遊星仮面」「妖怪人間ベム」の原作&全話脚本担当者・足立明さんのご命日。★'60年版「ベム」&「遊星仮面」とも全話DVD有。後者は、ご本人には不本意な部分が多い作品なれど。★小説では「砂漠の王子とタンムズの樹」。私が持つ「カッパの剣」も皆様に公開できれば と思う。2014/1/6

    ――――――

    (注)ここで紹介していたページやPDF資料は、現在は削除されています。代わりに以下ページをご覧ください。
    島根県奥出雲町立八川(やかわ)小学校の学校ブログ、2013年9月3日の記事より2つ→
    <'https://blog.goo.ne.jp/yakawa-es/e/579e2c30c11dc5b48f2cfe08df5d9ff7左のリンク先は外部サイト
    <'https://blog.goo.ne.jp/yakawa-es/e/c5f3e9a3ffc1515025b5aa3269f43a35/?cid=786dbc04155b7cd3005a0bd9aef8cb67左のリンク先

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    <2014/7/8~>

    • 遊星仮面ファンサイト更新!【小説『砂漠の王子とタンムズの樹』あらすじと感想】追加!…まだ手は加えます。★「遊星仮面」「妖怪人間ベム」の原作&全話脚本担当者・足立明氏の凄さをご覧ください。2014/7/8

    • アニメぶろぐなBBSのスレNo.1049<最近見たアニメ&もうじき七夕:7月5日~>に、遊星仮面ファンサイトの新ページ【小説『砂漠の王子とタンムズの樹』あらすじと感想】についての記事有。2014/7/10

    • 西日本新聞社主催「第58回西日本読書感想画コンクール」の中学校指定図書に、「遊星仮面」「妖怪人間ベム」の原作者&脚本家の足立明氏の『砂漠の王子とタンムズの樹』が(略)2014/7/23

    • 「遊星仮面」「妖怪人間ベム」の原作&全話脚本担当者・足立明氏の小説『砂漠の王子とタンムズの樹』のラジオドラマ化のニュースを急ぎ遊星仮面ファンサイトに記載。(略)遊星仮面&ベムと共通のDNAを感じ取れる作品です(略)2014/8/13

    • 異世界ファンダジーだからライトノベル的だから若年向け、と決めつけるのには異論が。『砂漠の王子とタンムズの樹』での恨みや憎悪の、倫理を越えた有り様(時に人を滅し時に人を生かす)は、人生をある程度経てこないと理解できない(略)2014/8/22

    • 来月ラジオドラマになる『砂漠の王子とタンムズの樹』。ぶっちゃけ“楽しめる”作品ではない。最後の最後まで人や社会の矛盾に晒され、心の闇に晒され、心中血の汗をかきながら読む作品だ。更に読者の心に杭を打ちつけて話が終わるとこなどは、同じ作者の作品の「妖怪人間ベム」「遊星仮面」と同じ。2014/8/28

    • 来週ラジオドラマ化する『砂漠の王子とタンムズの樹』(略) 内容は文面に反し成人向け。憎しみや恨みは、時に人を滅すが時に人を生かし、時に連鎖を生むが時に社会の変革に結びつく。…その倫理を越えた有り様は、ある程度人生を経てこないと理解できない。2014/9/5

    • ラジオドラマ「砂漠の王子とタンムズの樹」最終話聞く。最後の方がだいぶ勇み足だったものの、ラジオドラマとしては秀作。原作では一定してなかったグーの性格を、統一させたところが一番良かった。(略)2014/9/19


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    <2014/9/22>

    ラジオドラマ版『砂漠の王子とタンムズの樹』感想

    (NHK-FMにて、2014年9月に全10話にて放送。詳細はこちら左のリンク先は外部サイト。なお原作についてはこちらを。)

    • (略)一言で秀作。原作を整理しテーマを絞り、それが誰にでも理解できるよう全体を再構成。さらに主人公の性格を明確化し、原作では描写に乏しい人間的成長も描いてる。後半の急ぎは残念だが、原作を尊重するとああいう形を取らざるをえなかったかと。

    • (略)クローズアップされるのは、人が自らの幸福のために造りあげたもの(人工物)が、その効力ゆえに欲にかられた一握りの者達に握られ、権力を生み搾取を生む構造。さらに効力の高さに比例する高いリスクにより、人ががんじがらめに縛られてくさま。

    • (略)世界が生き物としてのあるべき姿からも逸脱するなら、そうした世界しか知らない人間であっても間違いには気づく。しかし硬直化した構造を打破するのは極めて困難。打破する術と何らかの希望がなければ、やがて諦めの中に沈み、世界は変わらない。

    • (略)それでも諦めきれないのも人間の性。主人公グーは最終話で、現状打破のため山を越えようとしたのは自分だけでなく、祖先達、更には父もであったことに自ら気づく。この覚醒は原作にはない。原作ではいまわの父から一方的にその説明を受けるのみ。

    • (略)そうした代々続く絶望を断ち、現状を変えるための術をもたらしたのは、外界から来たグーの母。彼女によって初めて植えられた希望の芽は、人々の心に、彼女の意を継ぐ息子を通ししっかりと根づく。諦めるな、今がダメでも次に託せとのテーマへと。

    • (略)ここで原作との違いを示す。(略)設定や時間経過等での細かい違いは省くが、流れとして変わってくるのは全10話のうち7話から。<苔族>の次期長ウリウはラジオ版オリキャラ。

    • (略)さらに、原作では立場上の敵対者にすぎなかったギースを、欲に囚われた権力の亡者、極端に言えば「悪の支配者」として描き、王墓でグーと対峙しグーに殺される。そして前述にも書いたラストの違い。結果としては父殺しでもその経緯が異なってる。

    • (略)ラジオ版のラストでは、母の母国や<苔族>のウリウからの援軍を得て、自国に攻め入りタンムズの樹を焼き、父を殺す。原作と異なるのは、グーが父のこれまでの苦悩を理解し説得を試みることと、父殺しは彼にとっては意図せぬ事故であったことだ。

    • (略)原作では真正面から父に剣を突き立てる。さすがにこれは万人向きではないとして前述のように変えたのだろう。確かにその方が人間的成長を果たした主人公を描くことになるし、私もラジオ版のラストの方が好きだ。しかし結果薄められた意義もある。

    • (略)それを語る前に、私が感じた原作の欠点について。まずは(1)グーの性格が一定してないこと。物語の前半と後半とではだいぶ違う。国を脱出する際民を前にし演説する彼は、それまでとは全くの別人。なのでラジオ版ではうまく統合をはかってた。

    • (略)私が感じた原作の欠点(2)後半部の描写の荒さ(グーの性格の荒さもここに起因)。本来なら恐怖や不平不満の声をあげるはずの大勢の民の声がかき消されてる。それをラジオ版でどう補完するかと思いきや……原作を傷つけないようザッと早送り。

    • (略)私が感じた原作の欠点(3)後半部からたびたび語られる、定義の不明確な「神」の存在。(4)真正面からの父殺しに象徴される、子供には説明できない憎悪や恨みの描写。……しかしこれらは欠点というよりも、原作の隠された特徴でもあるのだ。

    • (略)原作の隠された特徴。それらは簡単には説明できないものだけに、万人向けにどう描かれるのかと思ってたが、結局省かれるとわかり、私は最終話を前にしたツイートで、つい「本当に大事なところを抜かされる予感がする」と書いてしまったのだ。

    • (略)定義の不明確な「神」は確かに問題。翻訳が難しいし、何より他力本願的に使われかねない。実際原作の中でも、事態を変える現象を「神のおぼしめし」によってと…。人の積極的意思、人同士の絆によってとしたラジオ版の方が私は好きだ。しかし…

    • (略)しかし<苔族>の長が、グーを信用するに至る過程を、オリキャラ出されて一般化されたことは私的には不満。グー達との会話を通じ、「神」を通じて、長の心が解けてく様はなかなか圧巻なのに…。人の心を描きたいという作者の思いがここにある。

    • (略)そして最も原作に特徴的な、憎悪や恨みの有り様が、当然にもラジオ版では省略されている。真正面からの父殺しや、母の遺体を利用して憎悪を与え、それを人生を切り開くエネルギーに変えさせようなど、人生を経てきた者でないとわからないから?

    • (略)時に人を滅するが時に人を生かし、時に連鎖を生むが時に社会の変革に結びつく憎悪や恨みの心。善と悪の両極をもち揺れ動く人の心。容易には描けないものだ。それをあえて描こうとしたとこに、作者・足立明氏の隠れた意図があるようにも感じる。

    • (略)作者・足立明氏原作&脚本の「妖怪人間ベム」「遊星仮面」の背景にも、怨念めいた心のエネルギーがある…。小説「砂漠の王子とタンムズの樹」は、おそらくラジオドラマ化だけでは終わるまい。心のテーマをどう描くか、次の創作に期待したい。