遊星仮面ファンサイト〔付録〕

参考:管理人の昭和の創作 そのあらすじ


*パソコンからご覧の場合は押しても変化しません*


かつて私は、「遊星仮面」に関して、以下のようなことを書いていました。

(略)設定の一部のリアルさを生かして、SF考証等を一新させて創り直せば、かなり現実的なメッセージを含んだものができることでしょう。例えば、以下のように;

異なった国家、文化、宗教が混じり合い、対立し合う中での個人。ピーターはまさにその渦中にいるのです。地球人としてもピネロン人としても認められない彼は、自らのアイデンティティーのありように悩み、陰に篭りがちでした。ですから彼が、戦争になり、敵星人という理由だけのために捉えられた母を助け出すために真っ先に取った行動は、今まで世渡りのためにつけていたそういう自分の仮面を剥ぎ取ること……彼にとっては逆に仮面をつけて(匿名にして)本来の若者らしい情熱や正義感をぶつけること だったのです。

ですが、そういう彼の行動は、権力者達の利害渦巻く中では、所詮利用されるだけのものでしかありません。彼の父は利用されて殺されました。キニスキー も サップス達も……この政治的取引能力のかけらもない直情的な武人達も、結局は利用され果てるのです。(キニスキーはアニメの中では死にます。)その泥沼に、同じようにピーターもはまりこんでいくのです。

結局は、激動する社会の中でのマイノリティー(少数:少数派、少数民族)的若者の葛藤と戦い……これは私の解釈ですが、こういうふうにこの作品からは、実に現実的でかなり深刻な問題を創造しえるのです。(以下略)

(以上、アップルBOXクリエート版『遊星仮面』(2)の巻末文章の一部)


ということで――

ここから紹介するのは、管理人がまだ20歳代の頃、昭和の終わり頃に描いた二次創作作品(シナリオ小説)のあらすじです。

私には、オリジナルアニメを本放送時に見た記憶がほとんどありません。

漫画版の内容は、1980年代までにほぼ判明しました。ですがアニメの内容は、CS放送での放映がはじまる1996年より前までは、ビデオや上映会を通じて、話、 15話、 16話、 33話、 36話しか見ていませんでした。(→くわしくは【放映後から現在まで】ページをお読みください。)

なので、アニメ版のあの衝撃的な最終回も、ヒロインのリンダちゃんの出生の秘密も、全く知らなかったのです。

アニメを見たくて見たくてたまらず、なのにそれがかなわず、やむなく溢れるエネルギーを勝手な想像に向けるしかなく……結果、オリジナルからは相当逸脱した世界を、勝手に創り上げてしまうことになったのです。

中身は、ご覧いただければわかるとおり、当時のアニメや漫画の影響受けまくり。

さらに、あまりに凝りすぎ盛り込みすぎたために途中から動けなくなってしまい、結局未完成のままとなってしまいました。


出典は、アップルBOXクリエート版の「遊星仮面」(別巻下)(1993年に出版)。

それより5年前に書いたものを、当時まとめたものです。