遊星仮面ファンサイト〔付録〕

TVアニメ「ヴィンランド・サガ」第2期以降の記述より(1)


*パソコンからご覧の場合は押しても変化しません*


原作は、私がすぐれた作家のひとりだと思っている幸村誠氏の手による漫画。(未読ですが…。)

TVアニメ第1期の内容はあまりにも残酷で、途中で視聴をやめたいと思ったほどでしたが、第2期を見て、第1期はプロローグにすぎなかったことを知りました。

そのため、第2期以降の記述から、独立したページにまとめることにしました。


このページには、2023年1月15日以降の記述を転記しています。

それらを時系列に並べ、適当なところで区切り、下記のように並べてみました。

クリックすると、このページ内の記述箇所に移動します。

    以上、2023年5月22日までの内容

    略する場合は(略)と記載。あからさまな誤字脱字は訂正。URLはほぼ削除か該当するページ名に変更。それ以外では原則原文を記載。(重要箇所にはリンクや太字や色づけなどの処理も。)


    TVアニメ第1期の感想は、【X(旧ツイッター)上での管理人の記述(18)】 【 〃 (19)】 【 〃 (20)】ページ内に。 一言感想については【 〃 (24)】 【 〃 (27)】内にも。


    <2023/1/15~>

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期1話感想:
      2期感想の前に、1期についての総論を→<参照ポスト(旧ツイート)へ サイト内転記済>
      放送局も制作会社も1期とは違うけど、原作漫画の作者・幸村誠氏への信頼から、今期も見ることに。2023/1/15

    ―――

    • 2期1話について:
      非道な暴力が常にすぐ傍にあった中世の欧州。
      村を焼かれ 母妹を殺され、奴隷にされた青年エイナル。
      彼を買ったケティルは、彼を自身の農地に連れていく。
      もともと農夫だったエイナルは、豊かな大地に心動かされる。
      ラストで、先にケティルに買われてた主人公トルフィンに会うのだ。2023/1/15

    • トルフィンは殆ど生気がない状態だったが、エイナルは彼の名前と容姿に、ハッとなる。
      ケティルに買われる前、奴隷として市場に晒されてた時、トルフィンを探し求めてるレイフと偶然接触していたからだ…。
      残酷シーンが冒頭から。
      でも、物語の導入としては良かったかも。(略)2023/1/15

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期2話感想:
      2期の舞台説明回。
      つまり、エイナルを買ったケティルとその周辺の人間関係について、さらに彼の広大な農場について、大まかな説明をしている。
      ケティルは珍しくも自ら働く地主。しかし息子は不肖。
      1期ラストからトルフィンに何が起きたかはまだ不明。2023/1/23

    • 生きる希望を忘れてないエイナル。生気がないままのトルフィン。
      2人とも奴隷。しかし奴隷といっても、私達のイメージにあるような「酷い扱い」を受けるといったものではないようだ。
      説明回なので、内容についてはこれ以上の感想は出てこないが…。
      しいて言えば絵が――頭身がちと微妙なのが気になる。2023/1/23

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期3話感想:
      いくら所有者が誠実でも、奴隷は奴隷。
      農場が広大な分、大勢の小作人や、雇われた用心棒達が、所有者ケティルの周りにはいる。
      用心棒達は、ケティルの息子に、大人になる為の通過儀礼として人殺しをさせようと、トルフィンとエイナルを引きずり出すが…。2023/1/25

    • トルフィンはエイナルに代わって、自分が標的になることを申し出る。
      そして、用心棒に全身を剣で傷つけられ、耳の一部をも斬り落とされるが、全く動じず。生気なく無表情のまま。
      そこに、用心棒のトップらしい男が現れ、蛮行を止める…。
      「蛇」と呼ばれたこの男、本を読んでた。教養がある人らしい。2023/1/25

    • 1期を見ていた時にも思ったが……
      『ヴィンランド・サガ』は、命の価値が今とは違う時代を描いた作品。
      見ていて辛くなる人もいるはず。
      特に1期14話は!2023/1/25


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    <2023/2/13~>

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期4話感想:
      アシェラッドを失って以降生きる屍のようになってたトルフィン。だがアシェラッドと同じ眼光を見せての<蛇>の挑発攻撃に、瞬時に体が反応する。
      その高い戦闘能力に、やはり! とばかりに<蛇>はニヤリと笑い、「お前の体は生きたい! っと言ってるぞ」と。2023/2/13

    • トルフィンは自分の体から、心に残る「生きる気力」を感じ取る…。
      一方エイナルは、トルフィンが自分の家族を殺した輩の一員であったことを知り、湧き上がる憎しみで彼を殺そうとするが、殺せず…。
      トルフィンは、自分の苦悩を察してくれたエイナルに「有難う」と…。
      結果として2人の距離は縮まる。2023/2/13

    • エイナルがトルフィンの首をしめかけるのは、ちょっと唐突と言うか、やり過ぎている感が…。
      どうやらアニメオリジナルらしい。(原作漫画では、そこまでのことはしていないらしい)2023/2/13

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期5話感想:
      クヌート。
      デンマーク王家に生まれるが、かつてはひ弱で内気で殺傷を嫌う少年だった。
      その彼が、イングランド王にまでなるまでのエピソード。
      自らは手を汚さずも、理路整然と、冷酷に。フローキや、戦争オタクのトルケルをも、うまく飼いならしながら。2023/2/13

    • この回クヌートの内面は表現されてはいないが、アニメ1期から見てると、その落差から、彼の苦悩が察せられる。
      この回でわかるのは、トルフィンほどではなくともクヌートにとっても、アシェラッドは大きな存在だということ。自分がやむなく彼を殺さざるを得なかったことも関係してるのかもしれないが。2023/2/13

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期6話感想:
      大地と作物に関する知識のみで生きてきたエイナル。
      彼のような農夫が生み出した「農具」は、「武器」とは異なり、人の死ではなく生を生み出す道具。
      作物が作れない寒冷地で生まれ、幼い頃から兵士として生きてきたトルフィンにとっては、全てが目から鱗。2023/2/25

    • トルフィンとエイナルを所有する大地主ケティル(いわば社長)と、彼の父スヴェルケル(いわば会長)とは、意見合わず。
      ケティルは、大勢の奉公人を使い用心棒を雇って広大な農地から多大な富を得、内の平和を守る為に外の権力者(クヌートの兄)に多額の献金を。
      それがスヴェルケルには気に入らない。2023/2/25

    • 労働を尊ぶ点では同じでも、スヴェルケルは分不相応な富を警戒!
      彼の価値基準は労働。奴隷であるトルフィンとエイナルにも、労働と引き換えなら、開墾の為必要な馬を貸すし、食事もふるまう。
      そんな彼に対し、用心棒のトップである“蛇”は平気でタメ口を。息子ケティルとよりも親密な関係に見えた。2023/2/25

    • トルフィンはエイナルを通じて「農業」を知る。
      他者から武器を使って食料を奪うのではなく、大地から農具と馬を使って食料を生み出す術を、そのための労働の尊さを、知るのだった。
      そして、エイナルから「友達」と言われて感動…。2023/2/25


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    <2023/2/25(2)~>

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期7話感想:
      広大な農場を守る為には、トップとして人を従えねばならず、舐められてはならず、一部情も捨てねばならない。
      ――それは、本来心優しく小心者のケティルにとっては、大変苦痛なことであった。
      更に、自身の長男トールギルの残虐性に面食らい、強く怯える…。2023/2/25

    • トールギルはクヌートの兵士?
      彼の気質は、2話から登場している次男オルマルや父ケティルとは真逆。戦場での略奪や暴行を誇らしげに語り、戦利品(切り取った沢山の耳!)を見せびらかすのだった。
      そんな彼は、父を失い家族を養うために農場に盗みに入った幼い兄妹に対しても、容赦ない。2023/2/25

    • 兄妹を容赦なく捕まえた“蛇”。
      盗みの損失を払わす為に正式雇用を提案しながらも、罰は必要と主張する経理担当パテール。
      そして、残虐な息子…。
      彼らを前にし、意に反して子供を殴らざるを得なかったケティル。
      その苦悩を夜、同じ褥にいる女奴隷アルネイズに吐く。わかってくれるのはお前だけだと。2023/2/25

    • 一方で、トルフィンの“学び”は続く。
      作物が育つかは神頼み。それゆえ神に祈れとエイナルに強制されるww2023/2/25

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期8話:
      有能な農夫であるエイナル。
      奉公人達は「奴隷のくせに」と彼を妬み、彼がトルフィンと共に育てていた畑の麦を根こそぎ潰す。
      これに彼が激怒し、奉公人達と殴り合いの喧嘩に。
      普段は鷹揚なエイナルだが、亡き肉親のことと、土地や作物のことになると別人に。2023/3/31

    • キモは、トルフィンが心情を語るシーン。
      復讐すべき仇でありながらある意味父親でもあったアシェラッド。そんな彼を失った今、自分には何もなく、何もできず、ただカラッポだと。
      それに対し「生まれ変わるつもりがあるなら、寧ろカラッポのほうがええ」とスヴェルケル。この人はキリスト教徒らしい。2023/3/31

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期9話:
      8話で、エイナルを止めようとして逆に奉公人を殴り、殴り返され失神したトルフィン。
      夢の中で父トールズと会い、自らの罪を思い知る。
      そして地獄?に落ちる。そこにはかつての仲間達が。
      アシェラッドもいた。殺し合う獣と化した部下達を冷ややかに見てた。2023/3/31

    • 地獄の底に落ちかけるトルフィン。彼にすがりつこうと底から湧き上がる無数の人塊。
      彼が殺してきた人々だとアシェラッドは言う。
      「またここに落ちたかねえんだろうが!ならそいつらをぶら下げたまま登れ!」
      「行け!お前が殺したそいつらを連れて、本当の戦いを戦え!本当の戦士になれ!」2023/3/31

    • 目覚めたトルフィンは誓う。
      「今日、また人を殴った」しかし……
      「俺はもう二度と人を傷つけない。もう今日で暴力と決別するんだ」「生まれ変わって償いをしなくちゃ」「本当の戦いを戦うんだ!」と…。
      エイナルと共に奉公人達を殴ったことは、事態を知ったパテールの尽力もあってお咎めなしに。2023/3/31


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    <2023/3/31(2)~>

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期10話:
      開墾を順調に進めるエイナルとトルフィンに対し、奴隷の身分からの解放を約束し、ケティルは次男オルマルを連れ莫大な貢物を持って、デンマーク王ハラルドのもとへ。
      病床にあったハラルドのもとには、イングランド王となったクヌートも到着していたが……2023/3/31

    • 実はクヌート、兄ハラルドに毒を盛ってたのだ!
      関係は良好にもかかわらず、今後の状況を考えて。
      そうした事実を、亡き父スヴェンの首から指摘される…。
      父の亡霊と…と言うより、内なる父との対話では? 兄との幼い頃の思い出が浮かぶのは、良心の呵責では?
      それでも彼は、自らの道を進むと決意。2023/3/31

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期11話:
      クヌートは、デンマーク王としての即位を控え、かつては触るのも嫌だった剣の扱いを真剣に学んでた…。
      そんな彼には緊急の案件が。
      イングランドでのデンマーク軍の駐留維持費について。現地から徴収していたが、不満の高まりで、新たな財源確保が必要に!2023/3/31

    • インドランドでの増税も、即位直後のデンマークでの増税も避けたい。
      その為クヌートは、豪農から土地を接収し直轄地にすると決める。
      その最初の標的がケティルの農場!
      ケティルはハラルドの死を知り、急遽長男トールギルのコネで彼に謁見。その際次男オルマルの愚行に目を付けられてしまったのだ!2023/3/31

    • この回、トルフィンを探し続けてる商人レイフが、市場でのオルマルの愚行がきっかけで、偶然ケティル達と出会うシーンが。
      この時レイフはトルフィンと同年代の青年を養子にしてた。名も同じくトルフィン。
      レイフは、本物のトルフィンがケティルの元にいるのではと、彼の農場に行こうとするが叶わず。2023/3/31

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期12話:
      自身の使者にオルマルを侮辱させ、使者を殺させてから彼を殺し、父親のケティルを連座で逮捕し農地を接収する。
      それがクヌート側の計画だったが、弟思いのトールギルの存在で予定が狂う。
      トールギルは、侮辱は死に当たるとし、王の使者だろうが容赦なく殺害。2023/3/31

    • クヌートの側近アルフの部下だったトールギルの活躍?でケティル一家は姿を消す。
      そこでクヌートは直接農地の占領を命じる!
      ケティル一家はレイフの船に救われてた。勿論(本物の)トルフィンのことも含めた取引があってのこと。
      ケティルは今後のことに、オルマルは人を殺したことに、怯えていた…。2023/3/31

    • クヌートは、心の奥底では葛藤しているのか、またも父親スヴェンの首が現れる…。
      この回のラストでは、彼は「全ては楽土建設のため。全ては失われた愛のためだ」と呟く。
      この場合の「愛」とは、ネット上では、一度は背を向けた神との関係が絡んでいるのでは? といった解釈も……。2023/3/31


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    <2023/4/22~>

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期13話:
      スヴェルケルが倒れ、息子で農場主のケティルの女奴隷アルネイズが彼を介護することに。
      早速トルフィン/エイナル/“蛇”は、彼女の料理を満喫。
      一方、隣の農場で奴隷となってた彼女の夫が、主達を殺し脱走。
      “蛇”の手下も殺しケティル農場に入り、彼女と再会。2023/4/22

    • アルネイズは、ケティルの愛人にさせられエイナルからは想われ…。
      一方、同じく奴隷となってた彼女の夫ガルザルは殆ど獣。女子供を手にかけることはないようだが。
      この回のキモは、文盲のスヴェルケルの為に“蛇”が読む福音書(聖書)の一節を、トルフィンが盗み聞きするシーン。彼の精神的成長の現れ。2023/4/22

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期14話:
      ガルザルはアイネルズを連れ戻そうとするが、彼女は戸惑う。
      夫の変貌に驚いたせいもあるが、それ以上に守らなければならないものが出来てたからだ。
      彼女はケティルの子を宿してた…。
      妻の葛藤を知ることなくガルザルは、部下の復讐に燃える“蛇”に捕まる。2023/4/22

    • 賞金が出ているガルザルは生け捕りにされ、“蛇”達の監視のもとに…。
      アルネルズは、自分を救おうとするエイナル、それにトルフィンに、自らの過去を語る。夫ら男達の欲が引き金となって村が侵略され、1人息子を奪われ自らは奴隷になったと。
      更に懐妊も告げ、この農場で平和に子を育てたいとも語る。2023/4/22

    • 彼女が守りたいのは腹の子。最初の子を守り切れなかっただけに。
      それを妨げかねない夫の行動は、嵐のようなもの!
      それでも夫のことは気になり、会いに向かう。
      スヴェルケルは、愛する人を守れなかった息子の経験(←私はスヴェルケル本人の経験だと思う!)を語り、彼女の複雑な気持ちに理解を示す。2023/4/22

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期15話:
      アルネイズは、ケガの手当ての為ガルザルに会いに。
      “蛇”は許可せず。しかし用事でその場を離れたことで、彼女は彼の部下に懇願し、再会を果たす。
      するとガルザルは、そこにいた“蛇”の部下全員を殺し、アイネルズを連れ?逃亡!
      ”蛇”は激怒。ガルザル捜索に。2023/4/22

    • 暴力拡大の兆候を憂い、トルフィンはエイナルに心情を語る。
      暴力は嫌だ。戦争は嫌だ。これ以上人を殺したくない!
      戦争があるから奴隷も生まれる。世の中からそれらをなくしたい!
      レイフからかつて聞かされた、手つかずの豊かな大地。そこへ、自分と同じような「臆病者」達と共に向かいたい――とも。2023/4/22

    • 「平和の為に戦争をしていちゃ意味がない。殺し合いの地獄からは抜け出せない」
      アニメ1期で吹き荒れた激しい暴力は、実はこうした台詞をトルフィンに語らせるものだったのかと納得!
      21世紀になっても戦争は収まるどころか激化し、奴隷も形を変えて存在する。
      それだけに、トルフィンの台詞は重い…。2023/4/22


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    <2023/5/5~>

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期16話:
      “蛇“の部下である客人(=用心棒)達の動きで、ガルザル逃亡を知るトルフィンとエイナル。
      だがガルザルの妻アルネイズはスヴェルケルの家に留まってた。
      彼女は、客人達と死闘し瀕死の重傷を負った夫を、彼らの目をかい潜りスヴェルケルのベッドの下に隠してた。2023/5/5

    • エイナルとトルフィンとスヴェルケルは、アイネルズとガルザルとの逃亡を助けるべく、命を張って動く。
      だが、状況を察した“蛇“が単身、逃亡直前の彼らのもとに舞い戻り、トルフィンと対峙。
      このままでは非暴力を貫けないと葛藤するトルフィンの心にアシェラッドが現れ、諭す。本物の戦士になれと。2023/5/5

    • 互いに大義のある重い事態への対応に、トルフィンは迷う…。
      スヴェルケルが“蛇“に語る言葉も重い。「奴隷とは劣っている者がなるべくしてなるものと人は言う」「わしはそうは思わん。奴隷には運がなかった、それだけのことなのじゃろう。わしもお前も運がなければ奴隷になっていたのかも」2023/5/5

    • 「ならば剣など捨てればよい」……こんなにも思慮深く人道的で、文盲であっても俯瞰的な思考ができるスヴェルケルから、野蛮な殺戮者トールギルが孫として出てくることが不思議だ…。
      今回、アルネイズの中に人の演技力にも注目!2023/5/5

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期17話:
      独特な剣を持った“蛇“と、武器を持たず拳で立ち向かうトルフィンとの闘いは互角。心の中では互いの才を認め合う。
      そんな中、“蛇“は、荷車に寝かされた状態のガルザルに最接近。
      アイネルズとスヴェルケルが、必死でガルザルの命乞いをするが、“蛇“は反発。2023/5/5

    • 「確かに俺も俺の手下共も、バカで屑の子悪党ばかりだ。よそで不始末をしたせいで本名も名乗れねぇような流れ者共だ。だから死んでも気にしねえってのか?」
      「ガルザルにはそんなに生きる価値があんのか?俺の手下5人分よりも」「言ってみろ(略)その値打ちの違いを」
      →トルフィン&アルネイズ「…」2023/5/5

    • 命の代償は等しく命で払ってもらうと、“蛇“はガルザルの体に剣を突き立てる。
      が、彼は死なず!背後から“蛇“を締め上げる。トルフィンが止めるも止まらない!
      獣と化したガルザル。彼を正気に戻したのはアルネイズの、嘘も交えた暖かい言葉。
      スヴェルケルから荷車をもらい、夫婦は“家路”へと受かう…。2023/5/5

    • 農場の中の道をゆっくり荷車で進む夫婦。
      瀕死のガルザルの心をよぎるのは、奴隷だった頃のトラウマと、我が子ヒャルティとの思い出。
      かつての自身の選択の誤りに気付き、何より家族を大切にすべきだったと後悔する。
      やがて……豊かだった故郷が再現し、少し成長したヒャルティと再会して、事切れる。2023/5/5

    • 事切れた夫の体を抱きしめたアルネイズは「おかえりなさい」と…。
      このシーンに対する原作者・幸村誠氏の感想→https://twitter.com/makotoyukimura/status/1653291439512764422左のリンク先は外部サイト
      (ここまでの夫婦2人のシーン。映像もだが、音楽の演出がなにより素晴らしく、心に響く…)2023/5/5

    • ネット上での意見より:
      “蛇“が呟いた「ミクラガルド」とは、バイキング達の言葉で、ビザンツ帝国(ビザンチン帝国 東ローマ帝国)のコンスタンティノープルのこと。彼はそこの出身?
      ガルザルがヒャルティと再会したとは……つまり1歳で連れ去られたヒャルティは、もう死んでるのだろうと…。2023/5/5


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    <2023/5/22~>

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期18話:
      ケティル農場に、占領目論む王クヌート達の船が近づく。
      彼らよりも早く、商人レイフの船に乗ってケティル一家帰還。
      ケティルの長男トールギルは王軍と戦う気満々で、奉公人や客人達に戦争準備を促すが、次男オルマルは落ち込み、ケティル本人は呆然自失状態。2023/5/22

    • トルフィンとエイナルは、アルネイズの逃亡を助けたことで拘束状態。(しかし暴力は振るわれていない。恐らく“蛇”の指示だろう)
      2人は捕まったアルネイズの身を案じてた…。
      ケティルは、自分にとって唯一の心の支えだった彼女の身に起きた“事件”を、彼女のことを良く思ってない本妻から聞かされ逆上。2023/5/22

    • ケティルは、過去に奪われたものと、今奪われかねないものに対する激しい執着から、完全に正常な判断力を失ってしまう。
      事情も聞かずに、アルネイズの行為を「裏切り」と決めつけ、胎児の助命を訴える声も無視して彼女に激しい暴力を。
      その勢いで王と戦うことを決断し、トールギルと共に動き始める。2023/5/22

    • そんな戦いは無謀とする“蛇”。
      彼は、アルネイズに対するケティルの暴力を止めるも、既に彼女は瀕死状態に陥ってた!
      事態を危惧するパテールは、トルフィンに加えエイナルとアルネイズの身請けをレイフに依頼。
      エイナルはアルネイズの身を案じ、トルフィンとレイフとは再会を喜ぶどころではなく…。2023/5/22

    • 18話は、アルネイズの受難に尽きる。
      ケティルが愛してたのは彼女ではなく、自分に尽くしてくれる彼女の“役割“だったのだ。
      また、トールギルの気質は確かにケティルから引き継がれたものだということも明らかに…。
      トルフィンは一貫して、戦いが始まることを憂う。
      それも、勝ち目のないいくさが…。2023/5/22

    • トルフィンとレイフとの、感動の再会シーンはない。
      無残なアルネイズを目の前にして、並んで固まっている状態…。
      ある意味非常に現実的。
      実際、そうなると思う。2023/5/22

    • なお14話についての感想ツイート(現ポスト)で、愛する女性を守れなかった息子ケティルの経験を語るスヴェルケルは、実は自身の経験を語っていたのではないか、と書いたが →<参照ポスト(旧ツイート)へ サイト内転記済> どうやら間違い。
      ストレートにケティル本人の経験だったようだ。2023/5/22

    ―――

    • TVアニメ『ヴィンランド・サガ』2期19話:
      借金帳消しを餌にトールギルが集めた戦闘要員は素人ばかり!
      このままでは農場が戦場に。
      しかしエイナル同様トルフィンも、瀕死のアルネイズを置いて逃げることはできず。
      そんなトルフィンの表情見て、彼が良い方向に成長してることをレイフは喜ぶものの…。2023/5/22

    • クヌートと近衛兵とヨーム戦士団を乗せた4隻の船が農場に上陸。
      ケティルは国外追放を命じられるが拒否。王の兵士達の数は少ないとナメてかかる。
      しかし、数は少なくとも超精鋭部隊。勝ち目はない。
      それでも“蛇”は、義理と責任の為ケティルに従うことに。
      “蛇”の部下達は、“蛇”を慕うがゆえ彼に従う。2023/5/22

    • 伝説の武人を装い続けてきた一方で、長年その重みに耐えかねていたケティル。
      それがいまや、自分が完全にその武人だと思い込み、戦略も客観性もなく、“蛇”からの忠告も聞かずに暴走。
      唯一トールギルが戦略を立ててたが、それは素人軍団を肉の盾にし、自らが背後からクヌートを襲うというものだった。2023/5/22

    • パテールも“蛇”同様、ケティルへの恩と義理からやむなく戦いへと…。
      そうした混乱に乗じ、アルネイズを馬車に載せ、レイフはトルフィンとエイナル連れて農場からの脱出を図る。(スヴェルケルをひとり置いて)
      アルネイズの意識は、亡き夫と、亡き最初の息子と、無事生まれ出た腹の子と共にいた…。2023/5/22

    • 暗い森の中を、馬車に乗った家族4人。
      馬はガルザルが操り、アルネイズは荷車の上で2人の子を抱いていた。
      森の中には、並んで鹿と狼が。(エイナルとトルフィン?)
      彼らに別れを告げるとよいとガルザルに言われ、アルネイズは目を開ける。現世で!2023/5/22

    • 19話で描かれたのは、人間の愚かさと同時に高潔さ。
      “蛇”がケティルの嘘をバラしたのは、彼は守る価値のある人間ではないとして、部下達に逃げてもらう為だった。
      しかし、彼らもただのチンピラではなかった。恩義を感じる心と人としてのプライドも持ってたのだ!
      一方、アルネイズについては……辛い。2023/5/22