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原作は、フランスの漫画作品『ラディアン』(作:トニー・ヴァレント)。
このページには、原作漫画を読んだ感想を転記しています。
それらを時系列に並べ、適当なところで区切り、下記のように並べてみました。
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略する場合は(略)と記載。あからさまな誤字脱字は訂正。URLはほぼ削除か該当するページ名に変更。それ以外では原則原文を記載。(重要箇所にはリンクや太字や色づけなどの処理も。)
漫画『ラディアン』(トニー・ヴァレント作)読書感想 (単行本13巻までについて):
◆アニメを先に見ての、原作漫画の感想◆
一見子供向けの魔法ファンタジーだが、実質中高生から大人向け。
性暴力なくダークではないが、偏見や差別や迫害、社会の分断、自然と人間との関わりといった重いテーマを扱う。2020/4/29
アニメ第1シリーズ10話までは、原作を相当に水増しし、子供向けに作り変えてる。
私が見るに、ここまでは原作の方が断然良い。ある意味「余計な部分」がなく、話の筋や設定がはっきりとわかるからだ。
しかし11話からの<ランブル・タウン>編から第2シリーズにかけては、アニメは相当に頑張ってくる。2020/4/29
<ランブル・タウン>編は、単行本2巻第6章ラストから4巻まで。そこから単行本10巻第75章(ラスト含まず)までが、現在アニメ化されてる。
この間は、ほぼ原作通りに展開してるが、細かい部分では違いはある…。
漫画を見て初めてわかったこともある。ランブル・タウンの移民がどこからきたかについて。2020/4/29
アニメが原作以上によくできてる部分も多いことがわかった。
例えば…
<ランブル・タウン>編のハーメリーヌの悲劇。
“シド”でのセトとメリの対話。
奇跡の人ウルミナの狂気。
ミルの怒りと嘆きと喜び(妻は殺されたが子は無事)。
キャラでは、グリム、ドク&記憶の石連合体、ドラグーンの可愛さ等。2020/4/29
あと気づいたことだが、作者は男性なのに、女性キャラが男性好みには描かれてない。皆自立してる。(だからメリとオコホの距離感がいい)
それと、西洋人が描いた作品なのに、日本人にも納得できる自然観があるなぁと感じてたら、ケルト民族の世界観を取り入れてるとのこと(単行本11巻末より)。納得!2020/4/29
漫画単行本10巻第75章のラストからは、アニメ化未。
メリの重い過去が描かれ、ドクも活躍し、セトとドラグノフは仲良く…。
まだ作品は続いてるので決定的な評価は下せないが……なかなかの名作だと思う!
フランスからの輸入なので単行本の値段は高いが、損はしない。お薦めである。2020/4/29
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漫画『ラディアン』14巻読書感想:
無惨に殺されたハーメリーヌの影を背負うセトとルパ。
前13巻でメリの悲惨な過去をオコホが知ったからか?どこかぎくしゃくした2人の関係。
ドラグノフが敵(セト)と通じてることにうすうす気づきながらも彼を使う“奇跡の人”ウルミナの真意は?
ピオドンの狙いは?2021/1/28
異端審問官達の本拠地・ボームが舞台。
セトが潜入した理由は、ハーメリーヌが自分に託した「メネシス」達を取り戻すため。
ボームには、彼女と同じ「ドミトール」(メネシスを操る感染者で、異端審問官は敵)達が潜んでた。セトは彼らと戦うハメになるが、彼らの中にハーメリーヌを慕う少女ルパがいた2021/1/28
メリとオコホは協力して、協力者達の手も借りてセトを探すが、前述のこともあってか、どこかメリはオコホに刺々しい…。
そんな2人は驚く。
メリにくっついてる小さくて可愛らしくて生意気なミスター・ボブリーが、オコホが連れてる大きなドラクーンと同じ「ドラゴン」で、しかもメスだったことに!2021/1/28
ドラグノフは、王と異端審問官との関係が悪化する中、ボームで開催の大イベントでの王の警護をウルミナから任される。意図は不明…。
イベントは「ドミトール」からの襲撃の危険性大なため、彼は当日、メネシスに感染した近衛兵♀(発覚恐れその事実を隠してる)に声をかけ、彼女の力を借りて状況をみる。2021/1/28
ドクは、魔法使いに襲われた被害者としてある学校に保護される。そこにはウルミナの息子で同じく“奇跡の人”であるヴェローヌもいた。
2人はシファンディールで対決してたが、ヴェローヌはそのことに気づかない。
ドクは、異端審問官&生徒達が感染者達を排除する理由は、単に「怖いから」だと知るのだ。2021/1/28
ボームで開かれる大イベントでは、囚われたドミトールや魔法使い(感染者)達が見世物に。
セトはその中に、自分の兄弟ディアバルの姿を見る。
ルパは仲間を救おうとする…。
そして何者かによる襲撃!次巻に!
……この直前、セトは”シド”の中でミルと会う。
トルク将軍とともにピオドンも姿を見せる。2021/1/28
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1年4か月ぶりに大型書店へ。
継続購入中の漫画単行本を買う。『ラディアン』15巻(略)2022/5/27
―――
漫画『ラディアン』15巻読書感想:
その前に…<15巻直前までの粗筋-1>
異端審問官達の本拠地ボームで、審問官ウルミナ(女性)の大佐就任を祝うイベントが開かれることになり、各地の将軍級の異端審問官達が集結。
このイベントを利用して、異端審問所の武力を市民達に見せつけようとの意図もあり…2022/7/23
<15巻直前までの粗筋-2>
捕らえたメネシスや感染者(魔法使い)達を見世物にすることも興行の1つとされた。
一方、異端審問官達を敵視する「ドミトール」(メネシスを操る魔法使い)達は、この機会を利用して騒ぎを起こし、メネシスや感染者達を解放し、異端審問官達を殺そうと画策していた。2022/7/23
<15巻直前までの粗筋-3>
ハーメリーヌを慕うドミトールのルパは、セトが彼女を殺したと誤解し彼に絡んだ為、結果独自行動をとることに…。
ハーメリーヌから託されたメネシス達を奪還したいセトはルパに協力請うが、ルパはその条件として、異端審問官達に捕らわれた自分のメネシスを一緒に助けろと。2022/7/23
<15巻直前までの粗筋-4>
イベントは川での水上パレード。王と将軍級の異端審問官達が乗った船や、メネシスと感染者達が乗せられた船を、市民達は見物。
現場にはセトとルパ、更にセトとドクを探すメリとオコホも向かう。
セトは感染者船の中に、行方不明だった兄弟ディアバル発見!
そんな中テロが。2022/7/23
改めて、漫画『ラディアン』15巻:
<粗筋ー1>
川での水上パレードにて。
ドラグノフは船上で、異端審問官を嫌う王ヘルクレスの護衛にあたってた。(異端審問官らしくないとして受け入れられる)
セトにとってはハーメリーヌの仇・異端審問官の将軍トルクも別の船の上にいた。
そして突然テロが起きる。2022/7/23
<粗筋ー2>
パレードを見物する市民達が集まってた橋が一部爆破された。
橋の下にいた船――ヘルクレスと将軍級の異端審問官達が乗った多くの船――の動きは、この攻撃で封じられる。
現れたドミトールの指導者アデスは、橋の市民達を人質に、ヘルクレスと異端審問官のトップに対しある要求を突きつける。2022/7/23
<粗筋ー3>
アデスの部下達はディアバルら感染者達を解放。
この騒ぎに乗じ相棒のメネシス(名はスコル)を取り戻そうとするルパを抑え、セトは、目が見えない為動けずにいるディアバル救出へと。
一方、ピオドン同様感染者で「改宗した異端審問官」のアドリエルとエメルは、地上でドミトール達を追う。2022/7/23
<粗筋ー4>
アデスは異端審問所の解体や感染者(魔法使い)狩りの中止を要求、異端審問官達の処刑も。
それに対し異端審問官元帥アルト・ベラルミンは拒否!
そこからドミトール達と異端審問官達の戦いが本格化。
アルト・ベラルミンもヘルクレスもアデスに立ち向かい、ドラグノフはヘルクレスを守る。2022/7/23
<粗筋ー5>
橋にはメリとオコホもいた。
市民達を救おうとする2人だったが、メリの精神が急激に不安定化…。
一方、セトはディアバル救出に成功。ディアバルも本来の力を取り戻す…。
そんな中、ドミトールの1人オピリオンは、囚われてたメネシス達を解放。その中には、ルパの相棒スコルもいた。2022/7/23
<粗筋ー6>
市民達の殺戮に向かおうとするオピリオンをルパが止める。
そんなことにスコルに使われたくない彼女はオピリオンと対峙。そこにセトとディアバルも乱入。
ディアフォルという別の強力なドミトールも加わるが、なんとかルパはスコルを取り戻し、セトとディアバルも救ってその場を逃げる。2022/7/23
<粗筋ー7>
やがてドミトール達に撤収命令が。
メネシス達を橋まで連れて行ってそこで放ち、混乱を深めさせるつもりだとルパから聞き、セトは彼らを追う…。
一方、正気を失ったメリは、アデルに単身立ち向かい捕らわれる。
彼女を連れ、追っ手を払う為の1人(カマゴエ)を残して、ドミトール達は撤収。2022/7/23
<粗筋ー8>
メネシス達が橋へと殺到。オコホは阻止しようとするがかなわない。
そこにスコルに乗ったルパとディアバル、そしてセトが到着。
セトはオコホと久々に再会し、メリがドミトール達に捕らわれたことも知る…。
セト/オコホ/ルパ/ディアパルはメネシス達を止めようと。しかし団結しきれない。2022/7/23
<粗筋ー9>
業を煮やしたオコホは、自らの魔法で強制的に意思統一させる。
そしてセトは、3人の力を借り、命がけでメネシス達を全て封印!
更にそれらをルパが封印。
異端審問官達が追ってきてた為、4人は協力者達の手を借り逃げようとするが、満身創痍のセトはアルト・ベラルミンに捕まってしまう。2022/7/23
<粗筋ー10>
ドミトール達の本拠地にて。
メリは丁重に扱われていたが、本人は完全に正気を失ってた。
オピリオンは、今回の襲撃が実はアデスのさらなる計画の為の1歩に過ぎなかったことを知って激怒し、場を離れる。
彼と入れ替わるように現れたのが、グリム!
突然の不審者侵入に驚くドミトール達。2022/7/23
<粗筋ー11>
グリムは、左腕を斬られたカマゴエを抱えてた。
カマゴエは、自分達を追ってきたトルクに、相棒のメネシスまでも攻撃され、グリムに助けられたと語る。
カマゴエを受けとったドミトール達は何が望みかとグリムに尋ねると、グリムはアデスに会わせろと。
見返りに彼が持ってきた物は……2022/7/23
<粗筋ー12>
アルテミス学園から盗み出したハーメリーヌのメネシス達(を封印した紙)だった!
セトが必死で探し続けているものである…。
ハーメリーヌのメネシス達は「引く手あまたの貴重な個体」だとグリムは語る。
そして、ようやくアデスと会うための取次ぎを行ってもらえることに。2022/7/23
<粗筋ー13>
平常に戻ったボームで、甚大な被害内容がドラグノフに報告される。
「改宗した異端審問官」アドリエルとエメルも重傷を。
生き残った者達も心に深い傷を。
ヘルクルス付の2人の女性近衛兵は、市民達を守れなかったことに苦しみ、1人はヘルクルスに自分が感染者であることを明かす…。2022/7/23
<粗筋ー14>
セトは体中鎖を繋がれ牢に。
弱り切ってはいたが、それでもトルクが姿を現すと、ハーメリーヌを殺した彼への激しい憎悪を隠さない。
様々な罪で処刑されると聞くも、セトは納得できない。
ランブル・タウンでコンラッドを殺したのが自分ではないと「信頼できる人間」から知らされたとも。2022/7/23
<粗筋ー15>
トルクも、セトのような角を持つ魔法使いへの激しい敵意を隠さない…。
そんな中オコホは、彼とメリとドクの救出へと動き出す。
故郷シファンディールで重罪を犯したディアバルへの憎しみや、自分達を一時封印したルパの所業への怒りはあっても、2人の力を借りまずはメリを救い出そうと。2022/7/23
<粗筋ー16>
ドラグノフはトルクの召集に応じる。(長らく応じていなかったようだ)
彼は異端審問所の感染者に対する姿勢を批判する。
そして、コンラッドを殺したのが自分だったことを告白!
それでトルクは悟った。セトが語った「信頼できる人間」とは彼のことなのだと!
そして……彼を剣で刺す!2022/7/23
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漫画『ラディアン』15巻読書感想:
ボーム編とは正確には何巻からを指すのかわからないが、ボームが舞台となって以降は、大きな密室での群像劇とも言える内容に。
特にこの15巻は、テロリストと教条的軍事国家との戦いが前面に出るも、単純な白黒対立ではなくモザイクゆえに、群像劇がより際立つことに2022/7/23
モザイクというのは、色々な人間がいるということ。
ルパは人としての情や倫理を優先させ、必ずしも組織に忠実ではない。
そうした傾向はドラグノフにはるかに顕著に現れてて、それがゆえにトルクに刺されることに。
そのトルクも性根は真面目で誠実で、「悪者」と位置される人間ではないこともわかる。2022/7/23
物語に深みを与えてるのが「改宗した異端審問官」アドリエルとエメルの存在。
感染者でありながら感染者を迫害する側にいる、ある意味「裏切者」。
しかしそれには理由があるようだ。「恩赦」を得る為?恐らくは自由を得る為だろう。
ピオドンも彼らと同じ立場のようだが、その心情はいまだわからず…。2022/7/23
意外な一面…
クズっぽい男に見えたカマゴエは、トルクによって腕を失った際、自分よりも翼を失った相棒のメネシスの身を案じてた。
体のデカい愚王に見えてたヘルクレスは、身を挺してアデルの攻撃から市民達を守る。異端審問官が嫌いだったり女性近衛兵達に優しかったりと、結構深みがある人物かも。2022/7/23
ヘルクレスを守る……というかヘルクレスが守っている? 女性近衛兵のアルシルとショアンの苦悩も、物語に深みを。
そんなショアンが自分が感染者になっていたことをヘルクレスに告げた時は、ヘルクレスは嫌がらず慈しみで対応していた。(が、ショアンは去る…)2022/7/23
メリが痛々しい。
感染もあって子供の頃から心が不安定で、母親からも疎まれ、味方は姉だけ。その姉を心の暴走で傷つけてしまう。
その記憶をオコホに見られたことでオコホを拒絶し、心の不安定さは加速し…。
そんなメリをオコホは見捨てない。
シファンディールの次期女王の風格が至る所で現れてる。2022/7/23
グリムの登場は、まさに伏線回収的な衝撃。
そこでハーメリーヌのメネシス達を出すのか!と驚いてしまった。
そう、亡きハーメリーヌの影が、物語全体を覆っているのだ。
セトは今、本来の「ラディアンを探すために」ではなく、「ハーメリーヌのメネシス達を取り戻すために」世界をまわっている。2022/7/23
(アニメでのランブル・タウン編は11話より。
コンラッドの非道、ハーメリーヌの悲劇についてはツイート(現ポスト)を出していて、現在は拙サイトのこちらに転記している→<参照ポスト(旧ツイート)へ サイト内転記済> )
15巻、ドラグノフが刺されるラストは辛いが、群像劇が際立ってて、私的には面白かった。
16巻の刊行が待たれる。2022/7/23
『ラディアン』は面白いんだけど、もうアニメ化はされないのだろうか?
(3期以降の制作はないのだろうか?)2022/7/23
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漫画『ラディアン』16巻。
粗筋と、感想等を分けて記載。
まずは粗筋を。2022/9/3
<粗筋-1>
メリ救出のため、オコホとルパとディアバルは、ドミトール達の本拠地への案内役となる人物を確保する…。
その本拠地では、片腕を失ったカマゴエがオピリオンに介抱されていた。
傍には、人質として縛り上げられたメリが。
正気を失ったその目に、カマゴエは見覚えがあった。2022/9/3
<粗筋-2>
それは、彼が子供の頃、指導者アデスの命で各地を回ってた時に見た、怒りを覚えるほどの理不尽な光景の中にあった。
母親からは暴力を受け、仲間達からはシカトされていた少女の目! (まさにメリだった)2022/9/3
<粗筋-3>
ドク。
本当はおっさんだが子供姿の彼は、ある意味誤解され、異端審問官の子供達が通う学校に通わされている。(逃亡は不可能)
かつてシファンディールで戦ったことがある最年少の「奇跡の人」ヴェローヌの隣に座っているが、ヴェローヌはそのことに気づいていない。2022/9/3
<粗筋-4>
ヴェローヌの母ウルミナは、(15巻で)水死しかけ、今も重篤な状態にあった。
ヴェローヌは途方にくれていた。そのため彼の目は、今まで以上に「何を考えているのかわからない」(←ドク曰く)空虚なものに。2022/9/3
<粗筋-5>
グリム。
ハーメリーヌのメネシスを封印した巻物を手土産に、指導者アデスとの接触をドミトール達に願い出ていた。
漸く、会うための条件として、角の生えた魔法使い(セトのこと)を救い出し、連れてくることを条件に出される。
そのセトは、監獄塔の中で囚われの身。拷問も受けていた。2022/9/3
<粗筋-6>
体内にメネシス達を封印し、非常に不安定な状態にあった。亡き木の精ジルから受け継いだ力が何とか暴走を抑えてた。
そんなセトの魂を、ミル(ジルの夫)は別次元に呼ぶ。
とはいえ、力の源となる森を失い、残された大半の力を自身の子供達の保護に使ってるミルには、多くのことはできない。2022/9/3
<粗筋-7>
ミルはセトに、妻ジルから受け継いだ力を破壊に使うな、そのためにもメネシス達を解放しろ――と諭すのが精一杯だった。2022/9/3
<粗筋-8>
(15巻ラストで)トルクに斬りつけられたドラグノフは、トルクから何とか逃れるものの、公式に追われる身となってしまう…。
そして、グリムに助けられる。
グリムは彼を、セトを連れ出すための協力者にさせようと。回復を急がす為か、かなり手荒い治療を施す。
悲鳴をあげるドラグノフ…。2022/9/3
<粗筋-9>
セトが捕らわれたことを知ったドクは、何とか助けられないかと監獄塔まで行くが、その際ヴェローヌに声をかけられ、そのままウルミナの入院している病院に同伴させられてしまう。
病室には、意識を失ったままのウルミナが。
そこに、ヴェローヌの父親らしき人物が見舞いにくる。2022/9/3
<粗筋-10>
夫と妻、父と子とするならその関係はあまりにも冷たく、ヴェローヌは空虚な表情のまま、父親らしき人物を見送る為に病室を出る。
ひとり残ったドクは、ヴェローヌの状況に心痛め、自分の体内にいる「記憶の石」と会話する。
その様子を、たまたま目を覚ましたウルミナに見られてしまう!2022/9/3
<粗筋-11>
ドミトール達の本拠地。
アデスの考えとやり方に不満を抱くオピリオンは、自分達と同じ感染者であるメリへの処遇に怒っていた。
ついに彼は独断で、メリを拘束から解いて解放する。
仲間にするため、相棒となるメネシスを選ばせる「儀式」を行うことに。2022/9/3
<粗筋-12>
セトの意識は元の肉体に戻る。しかし拘束からは抜け出せない。
ただ、塔の壁全体に、自身の目となり感覚となる木を巡らすことに成功する。(そうした木の力はジルから受け継いだもの)
そして、兄弟ピオドンが塔に来るのを察知。トルクに仕え、兄弟ディアパルを酷い目に合わせた彼が!2022/9/3
<粗筋-13>
グリムは“ファンタジア”の流れで、セトが監禁されている場所に気づく。
回復したドラグノフも“ファンタジア”を感じる。感染者でもないのに。
そのことでドラグノフは、グリムによって自分の体に何かが仕掛けられたことを察する!
そのドラグノフには、大々的な逮捕令状が出されていた…。2022/9/3
<粗筋-14>
裏切者ではとの疑惑を受けたのは、ドラグノフだけではなかった。老いた元帥アルト・ベラルミンも監視されていた…。
ドラグノフを探すトルクと異端審問官達。
ドラグノフに命を救われた王ヘルクレスは、ドラグノフを信じ、彼らに抗議するが相手にされない。2022/9/3
<粗筋-15>
ヘルクレスは、自分達は役立たずだとして自分の元から去った女性近衛兵アルシル&ショアンの言葉を思い出し、自分もまた役立たずの王であることを痛感する。2022/9/3
<粗筋-16>
メリ。
オピリオンとカマゴエが見守る中、強力なメネシスを従わせようとして、母親からの厭忌と暴力という、自らのトラウマの原点にぶちあたっていた。
そんな彼女を救いに、ドミトール達の本拠地へと、オコホはルパとディアバルとともに船で向かう。2022/9/3
<粗筋-17>
セトはピオドンの接近を察し、混乱を起こすことを決意。張り巡らせた木を通じて、封印してたメネシス達を放つ!
混乱する監獄塔周辺。
そこに、異形と化したドラグノフが現れる。
彼は自らがグリムの操り人形にされてしまってたことに気づくが、それでもセト救出の目的は果たそうとする。2022/9/3
<粗筋-18>
全メネシスの封印を解いたセト。そこにピオドンが!
彼への不信からセトは、木の力を使って(木の道を通って)その場から逃げ、塔からも脱出。
すると今度はグリムに捕まる。
ハーメリーヌのメネシスを盗んだ彼をセトは信じられず、メネシスを封印した巻物を奪い逃げるが……逃げきれず!2022/9/3
<粗筋-19>
グリムは、メリがドミトール達にさらわれたことを告げる。
セトは同行を受け入れる…。
その移動中に、セトはドクを発見!
ヤバいところをウルミナに見られたため病院から逃げ出していたドクをセトは救出し、一緒にドミトール達の本拠地へと。(ドクは嫌がるが…)2022/9/3
<粗筋-20>
ドラグノフは、セト達が逃げる時間をかせぐ。
もはや彼は、グリムや魔法使い達とともに進むしか道はなくなっていた…。2022/9/3
<粗筋-21>
オコホとルパとディアバルは、ドミトール達の拠点に着く。
ほぼ同時にグリムも着き、ドミトール達の前に。セトを封印した?巻物を持ってるらしい。
その様子をオコホ達は見守る…。
(オピリオンはメリの「儀式」の途中だとして、この場には行かず)
やがて、アデスが現れる。2022/9/3
<粗筋-22>
オコホ達は、セトを封印したと思われる巻物を取り戻そうとするが、突如ディアパルが怯える。
ピオドンの気配を感じたからだ。
そしてその通り、ドミトール達の前にピオドンが姿を現す。
――粗筋、以上。2022/9/3
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漫画『ラディアン』16巻。
<気づいた点>
15巻で、カマゴエは相棒となったメネシスに情をもってると思ったのだが、そうではなかった。オピリオンこそ、メネシスに情をもち、彼らを仲間と思ってるようだ。
トルクが今の所、深い思慮のない単純な人間に見えてしまってる。ドラグノフも落胆してた。2022/9/3
目が怖いメリとヴェローヌ。苦悩が深い…。
王ヘルクレス、いい人なんだが…。
オコホとルパは、一見険悪ながらも、いいコンビ。
名言を放ったのはオコホ。「私だって知ってる。“理想”の名のもとに身近な人から操られることがどんなことか」2022/9/3
ドクの体内に2人いた「記憶の石」が、いつもまにか1人に。
1人が消滅、つまり死んだことを知って、ドクの目から涙がポロリ。ずっと2人をさんざん邪険にしていたのに…。
ヴェローヌに対しても、なんやかんやと心配りをしている。
やはりドクはいい人。2022/9/3
漫画『ラディアン』16巻。
<感想>
苦悩と悲しみに囚われた人々が散りばめられてる。
程度の差はあれ、登場キャラ全ての心に、なんらかの重石の存在を感じる。
特に深い心の傷を感じるのは、メリとヴェローヌ。
人間の複雑さも増している。象徴的なのがオピリオン。2022/9/3
仲間への対応と、そうでない者達への対応とに、激しいギャップが。それがオピリオン。
基本的には真面目な性格のようだが。2022/9/3
総じて、人間描写がどんどん深まってきていて、私的にはどんどん面白くなってきている。
繰り返すが『ラディアン』、もうアニメ化はされないのだろうか?
(3期以降の制作はないのだろうか?)2022/9/3