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原作は、フランスの漫画作品『ラディアン』(作:トニー・ヴァレント)。
このページには、原作漫画を読んだ感想を転記しています。
それらを時系列に並べ、適当なところで区切り、下記のように並べてみました。
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漫画『ラディアン』17巻。
粗筋と、感想等とを分けて記載。
まずは粗筋を。2023/3/23
<粗筋-1>
ドミトール達の拠点に、セトを奪還すべくピオドン乱入!
そこには既に、セトを封印した巻物を携えたグリムがいた。セトの引き渡しが、ドミトール達の指導者アデスと会える条件だった為に…。
近くには、ドミトール達に連れ去られたメリを救うべく潜入したオコホ/ルパ/ディアバルが隠れてた。2023/3/23
<粗筋-2>
ドミトール達VSピオドン。
戦いとなった理由は、両者ともセトを手に入れるべくグリムを標的にしてたからだが……それだけではない!
ドミトール達にとって、自分達と同じ“感染者”でありながら異端審問官達の手先となってる「改宗者」は敵。
ピオドンはまさにそうした「改宗者」の1人だった。2023/3/23
<粗筋-3>
指導者アデスの命によりドミトール達は、“蜂”と呼ばれる数千ものメネシス達を周辺に放つ。
ピオドンを倒し、グリムからセトを奪い取る為に…。
そんな彼らは、オコホ/ルパ/ディアバルらの存在には気づいていなかった。
3人は、ルパの相棒のメネシスの体内にいち早く避難し、状況を見守る。2023/3/23
<粗筋-4>
ピオドンは鬼神の如き姿に変貌。
彼の力は規格外だった。
“蜂”達は逃げ、ドミトール達の大半は殺されるか戦闘不能に。その為指導者アデスが直接戦いを挑む。
まだ動けるドミトールはグリムを攻撃…。
オコホ達はセトとメリを救出すること叶わず、ピオドンを恐れるディアバルは正気を失う。2023/3/23
<粗筋-5>
ドミトール達の拠点には、メリ救出の為、ドクも潜入していた。
不安がる彼に、彼の体内に住む「記憶の石」の最後のひとりとなったアルトは教える――グリムから託された追跡装置でメリを容易に探し出せると。
実はグリムはだいぶ前に、密かにドクと彼の仲間達全員にマーキングを行ってたのだ。2023/3/23
<粗筋-6>
ドクは、自分達がグリムから常に監視されてたことを知り仰天。
ただそのおかげで、メリの監禁場所にすぐ辿り着けたのだが…。
メリの傍にはオピリオンが。
彼女を救出する為に、アルト(の魂)は、自らの姿をドクの前で具現化。長くドクと接してきた影響もあって、それが可能となっていた。2023/3/23
<粗筋-7>
オピリオンはメリをドミトールにする為の儀式に集中してた。
あえて彼女をトラウマに晒し、それを乗り越えさせようとしてた。
そこにドク&アルト乱入!
ドクはオピリオンと対峙する。(アルトはオピリオンには見えない)
ドクはアルトの力で「黒騎士」に変身し、メリを取り戻す為の戦いに。2023/3/23
<粗筋-8>
一方のオコホ達。
彼女はディアバルを正気に戻す為、彼の魂を自らの魂と共に別空間に移動させる。
が、謎の触手が彼を襲い、彼女をも襲う。
彼女を救ったのはセトの魂!
セトは経緯を説明する
グリムがドミトールの相手をしてる間にドクがメリ救出を。グリムはあえて悪役を演じてると。2023/3/23
<粗筋-9>
そのグリムにも限界が。
巻物を放ち、ピオドンとドミトール達との潰し合いにもっていこうとするが、実はその巻物にはセトは封印されていなかった!
ピオドンがグリムを本気で倒しにかかった所で、グリムのケープの中からセト登場!
自在に木の枝を生やし操る力を使い、ピオドンを抑える。2023/3/23
<粗筋-10>
セトを保護したいピオドン。拒否するセト。
セトは、それでもピオドンを殺す気も捕える気もなく、全力で彼をその場から追い出す!
力を使い果たし失神したセトをグルムが救い、2人をルパが自らのメネシスの中に保護。
これによって彼女は、ドミトール達から完全に裏切者扱いされることに。2023/3/23
<粗筋-11>
ルパのメネシスの体内には、ルパとオコホ、正気を取り戻したディアバル、失神状態のセト、そしてグリムが。
オコホは、セトを危険に晒してまでドミトール達の指導者アデスに会おうとした理由をグリムに尋ねるが、彼は答えず…。
次いで、彼らはドクとメリの救出に! 場所はグリムが把握。2023/3/23
<粗筋-12>
オピリオンと「黒騎士(ドク&アルト)」との戦いに決着をつけたのはメリ。
彼女は友人ドクを守ろうとした。
それを、なぜかオピリオンは歓迎する。
メリの気質を気に入ってたオピリオン。 彼女が、リルという名のメネシスを飼いならし、立派なドミトールになったことを、何より喜んだのだ。2023/3/23
<粗筋-13>
そこにルパのメネシス到来。
ルパは数の利を活かし、オピリオンにメリとドクの引き渡しを要求。オピリオンは渋々応じる。
メリはオコホの願いに応え、リルを連れて戻る…。
オピリオンにとっては苦々しくもあり、ある意味彼女の新たな門出を祝うような思いも?
まるで兄のような気持ち?2023/3/23
<粗筋-14>
その頃、セトに全力で飛ばされたピオドンはといえば……無事だった。
元の容姿に戻っていた。
そして、「計画を見直さなきゃならんようだな」と……。2023/3/23
<粗筋-15>
平穏になったボームにて:
ヴェローヌの困惑と苦悩。セト(実はドク)が誘拐された(と彼は思ってる)ことと、母ウルミナの狂気によって…。
ドミトール達にケガさせられ入院中の「改宗者」アドリアルと、彼を見舞う妹ミラ。「感染者」への偏見をなくす為彼なりに尽力してる兄を気遣う妹。2023/3/23
<粗筋-16>
ボームにて:
元女性近衛兵アルシルとショアン。
ショアンの腕の皮膚は鱗状に。アルシルが慰めるもショアンは絶望状態。
そんな彼女、異端審問官に「感染者」であることがバレ「おぞましい」などと言われると、「きれいでしょーが!」と大反発。
追われて共に逃げ、ドラグノフと再会する。2023/3/23
<粗筋-17>
お尋ね者となったドラグノフ。
彼はアルシルとショアンに、多くの犠牲者を出したドミトール達による襲撃事件に関し、セトは無実であるばかりか、寧ろ市民達を救ってくれたと語る。
自分が追われる身であることも含め、そんなこと信じられないわと言う2人に信頼を置いた彼は、話を続ける。2023/3/23
<粗筋-18>
ドラグノフは、事件当時の彼女達の尽力に感謝し、王ヘルクレスに対し語った「自分達は役立たず」との言葉に共鳴していた。
さらに、ヘルクレス、元帥アルト・ベラルミン、将軍トルクらと同じく、事件については何も知らないことも確信してた。
それで、彼女達にある物を見せようとする。2023/3/23
<粗筋-19>
ドミトール達の拠点にて:
ピオドンとの戦いの詳細知り、オピリオンは激怒。
仲間を殺されたことを悲しみ、「改宗者」への憎悪を深める。
指導者アデスに対しても。「タルタロス計画」がなければ彼を殺すと。
そんなアデスの秘密をグリムは知ってるようだったと、カマゴエは語るが…。2023/3/23
<粗筋-20>
セトとその仲間達の拠点にて:
セトは力尽き爆睡中。
メリは、メネシスのリルをミスター・ボブリーと引き合わせる。
そんなメリと依然溝ができたままのオコホ。
彼女の人格豹変も自分のせいだとする彼女を、故郷シファンディールの女王ブーディカとブランゴワール卿は、遠隔から励ます。2023/3/23
<粗筋-21>
ルパはオコホから、ハーメリーヌのメネシスを封印した巻物を託されてた。
自分とディアバルは捕虜だと言う彼女に対し、実際に捕虜経験があるディアバルはそれを否定。
移動の自由はあるし、オコホは憎んでる筈の自分を助けようとした。メネシスを託されてるのは、信頼されてるからだと。2023/3/23
<粗筋-22>
セトが目覚めた。
自分が信頼されてると知ったルパは語り始める。アデス達が目論む「タルタロス計画」を…。
詳細は不明だが、ハーメリーヌはそれを阻止しようとしてたと。
彼女は異端審問所の組織破壊だけを目的としてたのに対し、アデス達は最後の審判のようなことをしようとしてると。2023/3/23
<粗筋-23>
このままでは大虐殺が起きる とのルパの慟哭に、セト達は立ち上がる!2023/3/23
<粗筋-24>
一方ドラグノフは、アルシルとショアンを、魔法使い達から力を奪う装置(←シファンディール侵攻時にも使われた)が、沢山置かれてる所に連れて行く。
これらを使われると、再度のメネシス襲来時に戦ってくれる魔法使いが皆無に。
市民達を守る為にと、異端審問所転覆への協力を2人に乞う。2023/3/23
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漫画『ラディアン』17巻読書感想:
戦闘シーンの描写がわかりづらく、何が起きてるのかが把握しづらい……が、それ以外では面白い!
物語自体がさほど進まない分、キャラ達の人間性がますます深められてる。
ピオドン、グリム、アデス、オピリオン…らの秘めた意図が複雑に絡み合ううえに……2023/3/23
ハ―メリーヌの遺したものと、メリの変容も加わり、物語が横に広がっていく…。
一方で物語の進行軸は、大きく2つに集約。セトを中心した軸と、ドラグノフを中心にした軸にだ。
その2つが、アデスらドミトール達と、異端審問官&「改宗者」達との対立にどう絡むかが、次巻の展開に関わってくる?2023/3/23
今後どう動くかわからない個人も多い。
代表格がピオドンとグリム。独自の哲学をもったオピリオンと、彼に気に入られ変容を遂げたメリも。
それに、狂気の母親と、自分達を嫌悪する父親との間で揺れ動くヴェローヌも。
異端審問官を嫌う王ヘルクレスや元帥アルト・ベラルミン、それにトルクも。2023/3/23
様々な人間がいる中で、人々を率いる器にあるのはセトとオコホ。
特にオコホ。さすがにシファンディールの次期女王というだけあって、憎しみを超えて仲間達を助ける器量が。
「誰ひとり置き去りにしないわ!」との彼女の言葉に、ルパも心打たれたようだし。
(ルパは有能な執政官といったイメージ)2023/3/23
あと忘れてはいけないのは、ドクとアルトとの漫才。
ドクがわめき、アルトがボケる。始終何かを言い合っている。
互いにすっかり馴染み、欠かせない相棒と化しているwww2023/3/23
――以上、漫画『ラディアン』17巻の粗筋と感想。
ボーム編は面白い。
繰り返すが、もうアニメ化はされないのだろうか?
(3期以降の制作はもうないのだろうか?)2023/3/23
<追加>漫画『ラディアン』17巻について:
ピオドンはセトを弟と。
ルパのメネシスの名前はスコル。
グリムはメリとドク救出後に去る。
ドミトール達には全員名前がついてるが、今回はアデスやオピリオン以外は団体のパーツ的行動が多かった為、個別描写は省いた。カマゴエはもう少し活躍してる。2023/3/23