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『チ。―地球の運動について―』。「禁じられた真理」を探求する人々を描いた一大叙事詩。(←公式HPより。)
このページには、TVアニメ版の感想を記した、2025年1月11日以降のX(旧ツイッター)上での記述を転記しています。
それらを時系列に並べ、適当なところで区切り、下記のように並べてみました。
クリックすると、このページ内の記述箇所に移動します。
略する場合は(略)と記載。あからさまな誤字脱字は訂正。URLはほぼ削除か該当するページ名に変更。それ以外では原則原文を記載。(重要箇所にはリンクや太字や色づけなどの処理も。)
アニメ『チ。-地球の運動について-』15話まで見て―
2000年代の『鋼の錬金術師』(2003~2004年版)、2010年代からの『進撃の巨人』――私にとってのアニメの大傑作だ。それに続く作品になるのでは、との予感が!
原作漫画を買うつもり。2025/1/11
アニメ13~15話に関し、追記:
バデーニは常に危険を感じ、それに備えてた。
そんななか密かにオクジーの文章を読み、感動し、コレは絶対に残さなければいけないと感じ、メチャとんでもない方法でコピーを取った。
そうしたシーンは一切描かれていなかったが… だからこそ原本を焼くことができたのだ。2025/1/11
アニメ14、15話に関し、私が書いた感想では言葉が足りなかった部分を、他から引用させて頂く。
https://mdpr.jp/other/detail/4462790 より→「感動とは探究心、知的好奇心の源」「シモンの行動を言語化するなら、「信仰が人を作る」のではなく、「人が信仰を作る」という言葉が合うだろう」2025/1/11
こちらからも引用させていただきます?
『チ。-地球の運動について-』は――「知性への感動を託していく歴史物語」
https://x.com/Abo11628815/status/1873296106052042916 2025/1/11
きのう、漫画『チ。-地球の運動について-』全8巻、大人買い。
ただし、読んでいる時間はないし……なによりいまはアニメを新鮮に見ていたい。
なので、アニメが終わってから読むことにする。2025/1/12
―――
『チ。-地球の運動について-』16話:
3章開幕。2章から25年後、「異端解放戦線」なる組織が腐敗塗れの教会正統派に囚われた異端者達を解放していた。それも、当時の新技術「爆薬」も使うテロによって。
組織の最重要任務は、バデーニかオクジーの名が記された異端書の捜索。組織長の命で続けられてた。2025/1/16
3章の主人公は登場せず、代わりに主人公級の中年男?登場。「異端解放戦線」の一部隊率いるシュミットだ。
彼は異端中の異端。多くの異端が、教会正統派を否定するも聖書や聖書由来の神を否定しない中、それらを全否定。同じことを入隊者にも求めた。
彼の神は自然の中に。それは古代的とも東洋的とも。2025/1/16
(爆薬は東洋伝来。思想は……伝来しなかった?)
物語中盤では、25年前の悲惨な出来事が。ただ誰の回想なのかは不明。
物語終盤では、シュミットらは目的の本らしきものを見つけるも、教会関係達に追われ、隠し逃げる。
教会関係達の中には、アントニと……ノヴァク?
そして、組織長の正体が気になる。2025/1/16
―――
(略)拷問描写。
最新のアニメ作品では、『チ。-地球の運動について-』でのそれが、リアルでキツい…。(略)2025/1/16
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『チ。-地球の運動について-』17話:
移動民族(ロマ?)の集落(村)に住む少女ドゥラカ。
貧しさゆえに父親を失ったトラウマから金儲けに傾倒。合法合理的な資本主義的方法で村の収入をUPさせるも、安寧は得られず。
そんななかオクジーの文章を記した本に出会い、金になると察する。同時に身の危険も迫る。2025/1/20
イケイケの経営者的発想で生き抜こうとするドゥラカだが、根底にあるのは「恐怖」。だからどこまでいっても安心しない。
そんな彼女が出会ったオクジーの本。
感動を素直に記したエッセイ?おそらくわかり易く「楽しい」内容なのだろう。
そこに娯楽としての可能性を感じたからこそ「金儲け」できると。2025/1/20
頭が良く記憶力良く、回転も速いドゥラカ。
幼い時に父を失う。母は既にいなかった。
彼女に影響を与えたのは叔父ドゥルーヴ。16話のラストに出てきた。(私はノヴァクだと勘違いしてた→<参照ポスト(旧ツイート)へ サイト内転記済> )
彼は姪に、彼女がのめり込んでる「資本主義」の欠点を教える。以前には重要な訓示を。2025/1/20
ドゥルーヴが語ったこと(1)
「神が存在する証拠はない」「神を信じていない方がいろいろと選択肢が広がり有利だ」「神に奪わせるな!感情の主導権も、生きる意味も」2025/1/20
ドゥルーヴが語ったこと(2)
「考えろ。そのために文字を学べ。本を読め」「考えるためだ。一見無関係な情報と情報の間に関わりを見つけ出せ。ただの情報を、使える知識に変えるんだ。その過程に知性が宿る」「(知性が)あれば、留まる勇気と踏み出す度胸が得られる」2025/1/20
ドゥルーヴが語ったこと(3)
「神無しの世界で考えてると(略)信念」が生まれる。「(信念)があれば不安に打ち勝ち、泣き止むことができる。たとえば私の信念は「信念を捨ててでも生き残る」だ」
……そしてドゥルーヴは、アントニに捕らえられそうになった時、その信念の通りに姪ドゥルカを売った…。2025/1/20
ドゥルーヴにとって自分の命を守ることが第一。
次いで姪1人よりも、村全体を守ることを優先したわけである。
何も知らないドゥルカがドゥルーヴに連れてこられた場所(室内)には、16話でシュミットらが隠した本があった。
アントニが来る前に、彼女はその本をむさぼり読み、思考が大爆走!2025/1/20
「大稼ぎする為には広く人に受け入れられる必要がある」「史上最も人に受け入れられたのは恐らく「神」だ」「なぜ「神」はなぜこんなにも受けてる?それはきっとみんな不安だからだ」
その不安を、よりわかりやすい「娯楽」で紛らわせられれば――つまり読書が「娯楽」になれば、この本で大稼ぎできると。2025/1/20
彼女の思考は更に爆走。 本の内容よし!時代よし!と。
(時代――には、教会への不信感が蔓延してる為、新しい価値観に人々が反応し易くなってるという推測が)
あとは本をどうやって「生産」していくか、に考えが及んだところでアントニら教会関係者到着。
彼女は叔父が自分に何をしたかを知る。次回。2025/1/20
本にはオクジーの文章がそのまま転記されてたようだ。
しかし彼は、自分やバデーニの名を記していなかった。
唯一記した人名は「ポトツキ」。彼の住所も。
つまり、ラファウの遺言をそのまま転記してたのだ。
驚くべきは、「そんなものどうでもいい」と言ってたバデーニが、省かずに転記してたこと!2025/1/20
ツンデレ・バデーニの、オクジーに対する信頼と情が読み取れる。2025/1/20
追加『チ。-地球の運動について-』17話:
なぜオクジーはポトツキの住所を知ってたか?――
5話でグラスがラファウの遺言を読み、ポトツキの名を口にし、住所についても「住所は――」とだけ語ってる。
そのさい実は内容をちゃんと語っていたかもしれないし、或いはオクジーが後で聞き出してたかもしれない。2025/1/20
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『チ。-地球の運動について-』18話:
ドゥラカがアントニに売られる寸前、シュミットら異端解放戦線が現れ、アントニ以外の何人かとドゥルーヴを殺害。
彼らの目的はドゥラカが持ってた本だったが、彼女が本を焼いた為、その記憶に頼らざるを得なくなり、やむなく彼女を自分達のトップの元へ連れていく。2025/1/27
<この回のキモは、対話の台詞>
(1)ドゥラカ VS アントニ
前提として――
異民族であるドゥラカ達は、キリスト教に改宗してはいるものの、なおも一般社会や教会から差別を受けている。
アントニら教会勢力は、女性を「買う」など、腐敗しきっている。
その上で…2025/1/27
アントニ:なぜ金ではなく布を集めてる?
ドゥラカ「金目の物を見つけるのは手間だし、当然競争も激しい」それに第一「金だけあっても減るだけで増やせない」「金が欲しかったら重要なのは「生産」。そこで布は便利だ。加工も簡単で、服にも包帯にも袋にもなる。つまり商品になりやすい」2025/1/27
アントニ:この先教会の権威はどうなる?
ドゥラカ:揺らぐと思う。次の時代に何が来るかを見極め、早く手を打った方がいい。
アントニ「お前は見定められるか?」
ドゥラカ「さぁ。でも見定めなきゃ死ぬだけ」
興味を持ったアントニは改めて教会で彼女の話を聞こうとしたが、そこにシュミットら乱入!2025/1/27
(2)ドゥラカ VS シュミット
ドゥラカがアントニに本を渡しかけた所でシュミットら登場。自分達に本を渡せと。
だが本の内容に価値を見出してたドゥラカは、本を焼き、自分も関わらせろとアピール。
賭けは成功し、シュミットらの組織のトップに会いに行くことに。その間の馬車内での会話が濃い。2025/1/27
シュミット:なぜ本を燃やした?
ドゥラカ「あの本に関われば儲けられそうだったから。金を稼ぐのが私の信念なので」
そしてドゥラカは「神を信じてない」と。
これが、シュミットには理解できなかった!2025/1/27
シュミット:神はいる。しかしその神に人格なく解釈は不可能。「私はただ神の作った自然を崇拝するだけだ」
ドゥラカ「自然を崇拝すること自体が1つの解釈なんじゃ?」
シュミット:否。「論理ではなく感覚だ。解釈までいかない」「(私は)何かを理解しようとする人の知性とやらを信用してない」2025/1/27
ドゥラカ:人間は論理や知性を使って成長する。それを捨てて社会はどうやって発展する?
シュミット:成長しよう発展しようという考えは、混沌と争いを生む不自然なもの。
ドゥラカ:技術によって救われる命もある。
シュミット:元々死ぬ運命だった命が救われるは不自然。優先されるは神の選択。2025/1/27
ドゥラカ「バカバカしい!それじゃまるで神の奴隷だ!」
………結局ドゥラカとシュミットの意見は?み合わないまま、朝を迎える。
シュミットは馬車を止め、降りて朝日を浴びる。神を感じるために。
一方ドゥラカにとって朝日は、「苦痛」を感じるものでしかなかった。2025/1/27
ドゥラカ
「朝日は全てを勝手に照らす。隠れたくても、見たくない日も、勝手にやってくる。しかも決まって律義に毎日昇る。誰も逃げられない。私の大嫌いな運命って言葉を思い出す、朝日は最悪だ。私にはその良さは死んでもわからない」
2025/1/27
<今後の展開へ>
かつて欧州に大きな社会的変革をもたらした三大発明――火薬/羅針盤/活版印刷。
シュミットら異端解放戦線は、うち「火薬」を駆使。
その上でさらに「活版印刷」。これでなら本の大量出版が可能となる!
聡明なドゥラカはその「生産力」を瞬時に理解する。これで儲けられると。2025/1/27
異端解放戦線のトップ(組織長)が最重要と考えているのが「情報の解放」だと、シュミットは語る。
(オクジーの文章を記した)本を大量に出版し、内容を広め、最終的に教会正統派の価値観に打撃を与えようとすることだと。
その組織長が、ドゥラカやシュミットらの前に姿を現す。――あのヨレンタだった!2025/1/27
――以上、『チ。-地球の運動について-』18話について。
ドゥラカとシュミットの会話が面白い。
哲学や思想史の知識は乏しいので間違ってるかもしれないが……前者はバリバリの近代思想、後者はキリスト教が普及する前の古代宗教観を持ってるように感じるのだが。
そして最大の衝撃はヨレンタ再登場!2025/1/27
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『チ。-地球の運動について-』19話:
酒浸り状態のノヴァク。が、発見まもなく異端解放戦線の手に渡った本の存在知り、「娘の仇」地動説を葬るべく再起!
その本(オクジーの文章)を、実は生きてた彼の娘ヨレンタが、ドゥラカの語りを通して「読む」。
2人は、信念と関心がすれ違う中でも深く語り合う。2025/2/4
<ノヴァク>
25年間何してた?ずっと酒浸りだった?
この間 教会正統派は存続の危機に陥り、異端対策も、締め付け(拷問)強化か緩和かで意見分裂。
彼は、かつての部下の部下となり、ほぼ抜け殻状態だったが、「地動説」と聞くや豹変、以前のキレを見せる。
敵のトップを、自分の娘とは知らず、侮る。2025/2/4
<ラファウ>
ノヴァクの心に呪いのように食い込んでる。
その為か、地動説を信じる者に引き継がれたネックレスを、ノヴァクは持ち続けてる。
養父ポトツキについて触れた彼の1文は、地動説の花押のようになって引き継がれていく。
なお養父は早くに死去。良心の呵責に耐え切れなかったのだろうか…。2025/2/4
<ヨレンタとドゥラカ>
ヨレンタ:なぜ本を燃やした?
ドゥラカ:大儲けできそうだから、絡ませてほしかった。売り上げの大半は渡すから。
ヨレンタ:?あの本は私の古い友人が書いた物!
そしてヨレンタは、ドゥラカを外に連れ出し、天空の真理を語る。
土星の周期である30年間の出来事も…。2025/2/4
ヨレンタ:私は取り返してるだけ。奪われた自由と人生を。父と友を…。「個人の自由を制限する(宗教の)権威は打倒されるべき」
ドゥラカ:でも、権威の中で生じる思考停止は、宗教だけでなく(貴方が前提としている)学問の中でも起こるでは?2025/2/4
ヨレンタ
「私も何度も人を殺した。確かに真理を盾に暴力は加速しうる。もしかしたら私は「地動説」という権威を盲信し、部下は思考停止で従ってるだけかも」
人間は、思考により常に何らかの前提を成立させ、前提無しには論理を打ち立てられない。――そうした前提というものがいつしか権威に…。2025/2/4
ヨレンタ「そういう状況下で駆動した情熱が暴走とも言える軌跡を経て、時には美しい偉業を、時には醜い悲劇を生む」
ドゥラカ:貴方がやっていることが悲劇でないという根拠は?
ヨレンタ「私の目的地には自由があると信じてるから」
ドゥラカ「自由の定義は?」
ヨレンタ「そう問えること」2025/2/4
<オクジーとの再会>
「本の内容を聞かせて。私も古い友人と久々に再会したい」とヨレンタ。
ドゥラカは語り始め、ヨレンタはその内容をメモしていく…。
ヨレンタはすぐにハッとなる。バデーニではなくオクジーの文章だと気づいたのだろう。
そして、ドゥラカの後ろ姿はオクジーに重なる…。2025/2/4
「やっぱり……文字は奇跡ですね」 かつて9話で語った言葉→<参照ポスト(旧ツイート)へ サイト内転記済>
オクジーは、ヨレンタから教わった文字に乘って、再び彼女のもとに!
(※オクジーの文章だったからドゥラカが記憶できたのだろうとの意見がネット上に。
専門的な学術内容ではなく、情感に訴える内容だったからこそ!)2025/2/4
<信念―迷い―倫理>
ヨレンタは、ドゥラカの並外れた知性におそらく驚き、彼女が金儲けを信念とすることに理解を示す。しかし…
ヨレンタ「信念はすぐ呪いに化ける。それが私の強さであって限界でもある」
ドゥラカ「でも信念を忘れたら人は迷う」
ヨレンタ「迷って!きっと迷いの中に倫理がある」2025/2/4
<ヨレンタ>
25年間何をしどう生きてきたのか。
20歳の時から何人も人を殺め、今やテロ組織のボス。
父ノヴァクは傭兵出身だから、剣の筋は良かったのだろうが、どこでそんな訓練を。
前歯が一部欠けた口元が痛々しい…。
ドゥラカには、最初剣を突きつけるが、やがて親愛の表情を見せるようになる。2025/2/4
<他>
バデーニとクラボフスキがいた教会があった村は今は廃村だと。――疫病のせい? クラボフスキももう故人? そこにオクジーの本が。危険な内容ゆえ1冊しか刷ってなかった?
「拷問と恐怖の上に成り立つ救済などない」と語るダミアン。ノヴァクの現上司。
異端解放戦線のフライが挙動不審。2025/2/4
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『チ。-地球の運動について-』20話:
ヨレンタは、世の中の認識を変えうる地動説“入門書“を、部下達と、プロデューサーとしての才ある若いドゥラカに託し、彼らを活版印刷機のある場所に向かわせる。
そして今後のリスク回避の為、追っ手の前で組織のアジトと自らを爆破。
追っ手の中には父ノヴァクが。2025/2/11
<当時のマイノリティーが置かれた立場>
シュミット:会ったばかりで素性の知れない娘(ドゥラカ)を信用できるのか?印刷機を貸して大丈夫か?
ヨレンタ「そういう人には機会をあげたくなる。協力されづらいだろうから」
――過去を思い出すヨレンタ。
更にドゥラカは異民族でもある。より条件が悪い!2025/2/11
<レヴァンドロフスキ>
(ドゥラカ:なぜ異端解放戦線に?)
「私は何の為に生まれたの?」との妹の問いに「神の為」「天国へ行く為」とは答えられなかった。
宗教は大切。なのに教会は経年劣化し異端を迫害。彼らの説く神の為に妹が死んだとは思いたくない。
死を忌避するのでなく肯定したい。その為に。2025/2/11
<シュミットVSドゥラカ>
シュミット:神の解釈の違いがもとで家族が殺された。こうした、人が人工的に作ったモノによって引き起こされた災難や悲劇に襲われたのは、何も自分だけでない。
人工は自然にはかなわないのだ。だから人の知性も信じていない。その知性が生み出す技術/社会/掟/神も。2025/2/11
ドゥラカ:
自分が首に巻いてる布と、懐に忍ばせてる血の付いた硬貨は、父の形見。父や自らの信念を思い出す人工物。
人が人工的に作り出したものは、時に自然が成し遂げないことも成し遂げる。(だから知性を信じる)
※シュミットとドゥラカは、プラトンとアリストテレスの言葉も引き合いに会話。2025/2/11
<ヨレンタはドゥラカに託する>
写本の最後にある、利益の一部をポトツキに譲るとのラファウの言葉とポトツキの住所を、ヨレンタは手紙にしてドゥラカに渡す。
利益が出ようが出まいが「先人への配慮」として、配布まで完了すればそれを郵送してと。
ドゥラカは驚く。「私を信用できますか?」2025/2/11
ドゥラカ:なぜシュミットさん達ではなく私に?
ヨレンタ:今は若い貴方達が歴史の主役だから。
ドゥラカ:関係ないことに私を勝手に巻き込ませないで!
ヨレンタ「関係ある。人は先人の発見を引き継ぐ。それもいつの間にか勝手に、自然に。だから今を生きる人には過去の全てが含まれてる」2025/2/11
ヨレンタ:
人が、記憶にこだわり、個々の事象を歴史から見ようとしてしまうのは、「歴史は神の意志の下の成り立ってる」から。
「神は人を通してこの世を変えようとしてる。長い時間をかけて少しずつ」――その流れの中に個々の人は生きている。2025/2/11
ヨレンタ:
悪と善、全ては1つの線の上で繋がっている。
そうやって悪も含んで進むことで、より大きな善が生まれることもある。
歴史を――過去を無視すれば、人は道に迷う。死んだら終わりとの不安に怯えるようになる。
ドゥラカ
「抽象的すぎる」
ヨレンタ
「私には具体的な問題」2025/2/11
ヨレンタ:
14歳の時に別れた父と対峙した時には「人生最悪の瞬間で、混乱して平静を失うと思う」――でも「きっとその一瞬の選択の為に、私の数奇な人生は存在する」
「積み上げた歴史が、私の動揺を鎮めて臆病を打破して思考を駆動させて、いざって時に退かせない。全歴史が私の背中を押す」2025/2/11
ドゥラカ「なんであの本の為にそんな理屈こねてまで」
ヨレンタ「私は地動説を愛してる。そして愛してしまったことを祝福したいから」
ドゥラカ「そんなの幼稚だ」
ヨレンタ「だから貴方が乗り越えて」
――ここで2人の会話は中断。
追っ手が迫ってきたことで、ヨレンタ以外は目的地へ。2025/2/11
<ヨレンタとノヴァク>
異端解放戦線のアジトに向かう騎士団一行。
その中にノヴァクが。彼の手にはヨレンタの手袋。「必ず仇をうってくるからな」
彼らの到着を待って、ヨレンタは「いかにも私が組織長だ」と言い放ち……アジトごと自爆する。2025/2/11
自爆前に――
過去の出来事がヨレンタの脳裏に。(ただしそこに、直近25年間の出来事はない…)
そして、ノヴァクと目が合った?
しかしそれも一瞬!
爆破と共に吹き飛んだ右手がノヴァクの前に。
彼は感情乏しい顔で、その手を拾う…。2025/2/11
父娘の絆が、当人達の認識外であっても一貫して「手」により表現される…。
ヨレンタがノヴァクに気づいたとしても、ドゥラカに述べたように躊躇はなかった…。
ノヴァクがヨレンタに気づいたとしてもおかしくはない。15話での状況から見て、激しい喪失感に襲われると無感情化するタイプのようだから。2025/2/11
<残された者達は…>
活版印刷機のある印刷工房へ向かう馬車の中で、ドゥラカはヨレンタの死を知る。
一方でシュミット達にはそれは織り込み済みだった。
本出版に賭けた「信念の為、名誉ある死だ」と、淡々と。信念の為には情は不要と。
そんな中騎士団の馬車とすれ違い、呼び止められる。次回。2025/2/11
<雑>
ドゥラカの金品への強い執着は、差別されるマイノリティーが生きのびるに必要な資質であり、生命力の強さにも結びついてる。その点もヨレンタは高く評価?
ヨレンタ自身25年間どうやって?
体を売るのが最も一般的だが、そうしない為剣を学んだ?
シュミット達のあの忠誠心のワケを知りたい。2025/2/11
https://x.com/baranomono/status/1886760994862719056引用させていただきます。
僕は、地動説を信じてます――ラファウ
俺は、地動説を信仰してる――オクジー
私は、地動説を愛している――ヨレンタ(略)2025/2/11
追加『チ。-地球の運動について-』20話:
<参照ポスト(旧ツイート)へ サイト内転記済>に加え「宗教がなきゃきっと人はここまで強くなかった。遠く離れたどこかにも同じ神を信じる人がいる。それだけでどれだけ心強いか」――レヴァンドロフスキの名言!
ヨレンタも、ラファウ/バデーニ/オクジー同様、星空を見上げ逝った。2025/2/12
再度追加『チ。-地球の運動について-』20話:
ヨレンタはドゥラカの本質を見て全てを託したのだと思う。
かつて彼女を「女性だから」だけで差別してたのは若い同僚達。逆に老いたピャスト伯は彼女を認めてた。若さが最重要ではない。
そして……地動説は、研究者からプロデューサー/広報担当者の手へ!2025/2/12
再 再度追加『チ。-地球の運動について-』20話:
ヨレンタがドゥラカを評した「若いから」<参照ポスト(旧ツイート)へ サイト内転記済>は、体が…以上に、頭が若く柔軟なことへの期待を含むのでは?
地頭良く教養バッチリ。頭の回転速く、難解/抽象的な言葉も理解でき反論もできる。だからいずれ想いも理解してもらえると。2025/2/15
―――
4月から再放送!
『チ。―地球の運動について―』の海外での反応:
「科学と信仰の対立、人間の知的探求の重要性を描いた作品」「深いテーマと哲学的なストーリー」
「宗教や権力構造の中で揺れ動く人間の心理が繊細に表現」
アニメ「マッドハウスによる芸術的な映像表現も絶賛」
2025/2/15
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『チ。-地球の運動について-』21話:
ヨレンタが望んだ地動説普及。その為には「出版」をと!
それが「感動」を通じ自らの目的となりつつあったドゥラカは、次第に自らの「信念」をも変えていく。
そんな中、裏切り者が出て「出版」が危機に!
この事態に、シュミットも自らの「信念」を変え立ち向かう。2025/2/20
<世界を変える出版活動!>
シュミットは仲間達に語る――
「我々の組織理念とは何か。この世界の風通しを良くすることだ。既存秩序と対峙し、新たな地平を次世代に広げることだ。そのためにどうするか。(略)信念を固定化し、思想を可視化し、瞬間を永遠に。今を遠い場所へ。遥かな未来へ」2025/2/20
「または別の誰かの所へ届くようにする方法を。この方法は強烈だ。既存秩序を破壊し、階級を解体する力を持つ。我々はそれを実行する」
――「文字は奇跡。時間と場所を超越できる」と語ったヨレンタの「感動」を、広く知らしめることが可能な最新&最強技術が、この時代、活版印刷だった!2025/2/20
本のタイトルは、『地球の運動について』。
そしてドゥラカの提案で、発行人としてヨレンタの名前が刻まれることに…。
ヨレンタはかつて、研究成果に自分の名前を出すことを「女性だから」との理由だけで阻まれていた。
そんな過去をドゥラカは知る由もない。
それでいて、Good Jobである!2025/2/20
<信念を変えゆくドゥラカ それを見つめるシュミット>
20話ラストからの騎士団との接触。
松明に巻く布を欲する彼らにドゥラカは、自らの肩を覆う布――父親の形見の1つで、彼女の信念の源――を差し出し、事なきを得る。
代わってドゥラカはヨレンタからもらった頭巾を被る――信念が切り替わる!2025/2/20
ドゥラカはシュミットに語る。
「貴方達が辿り着く未来にはヨレンタさんの目的はあっても記憶がない。後ろめたさも後悔も迷いもない。貴方達がヨレンタさんの計画を引き継ぐなら、私はヨレンタさんの想いを引き継ぐ」
ヨレンタへの「情」を語る彼女を「協力者」だと、シュミットは仲間達に紹介。2025/2/20
活字が幾つか壊れてて鋳造が必要に。するとドゥラカはもう1つの父親の形見・鉛の硬貨を材料として提供。
この様子もシュミットは見てた。
(某YouTubeチャンネルで「硬貨は恐怖の源でもあった。ドゥラカはその恐怖に打ち勝った」との海外の人の声が。
この恐怖の意味は分かる→<参照ポスト(旧ツイート)へ サイト内転記済>)2025/2/20
<フライの裏切り――「信念」は呪いに>
16話での回想→<参照ポスト(旧ツイート)へ サイト内転記済>
は、フライの過去だった。
異端に両親を殺された彼は、ずっと復讐が「信念」だった。その為には手段を選ばずにきた。
彼は、印刷機の場所を騎士団に知らせ、全ての馬を殺してシュミット達から唯一の移動手段を奪う。2025/2/20
異端への復讐が「信念」。
その為には異端でない者さえも迷わず殺し、倫理を逸脱してきた。
更に、かつて異端の叔父が父親を殺すさい吐いた言葉をそっくりそのまま異端に返すことが、人生の最終目的と化してた感も…。
「信念は呪いに化ける」(ヨレンタ談)を体現したようなフライを、シュミットは殺す。2025/2/20
※「信念が呪いに化ける」を体現しているような人々は、リアル社会にも普遍的に存在する。
たとえば、無差別自爆テロの実行犯。
また「信念」はある意味「理想」でもある。
「理想」と置き換えてのヤバい体現例は、リアル社会に普遍的に存在する。
ナチスもオウム真理教も、そうした一例。2025/2/20
<すべては出版のために!>
フライの裏切りによって、出版どころではなくなってしまった。
見通しよく開けた地ゆえ、印刷機を守るどころか、馬無しでは逃げおおせることすら困難。
何とか逃げ切った者にイチから立て直してもらう運に賭けるしかない!
ここでドゥラカは提案する。私を逃がせと。2025/2/20
自分なら某教会関係者を説得し出版/流通にこぎつけられるとドゥラカ。
レヴァンドフスキ「不可能だ!」
ドゥラカ「不可能なんて存在しない。特に人の心に関しては」「「時代」は変わる。いや変わらざるをえない、私ならそこを突ける。彼を説得できる」
彼女の言う「時代」には「信念」が被る。2025/2/20
だから選択肢は2つ。偶然の数人か選んだ1人か、賭けるのはどちらかだと。
後者の場合、素性も知れず信用も置きかねないよそ者(ドゥラカ)の為に、他全員が死ぬことになるのだが…。
ただ、どちらの選択肢とも印刷に至るのは困難。
そこでドゥラカがまたも提案。「コイントス」をして決めようと。2025/2/20
かつて(18話で)シュミットが行ったコイントスを無視してた無神論者ドゥラカが、「信念」に反しコイントスをして神の意を聞こうと!
で、結果コインは表。ドゥラカが意図した逆。
彼女は、神の意に従うと…。
ここでシュミットが動く。
神の意に従うとの自らの「信念」に反し、コインを手で裏に。2025/2/20
今までの経緯から、ドゥラカを信頼しうると確信したのか、シュミットは決断する。
ドゥラカに向かって―
シュミット「君が逃げろ。我々が守る」仲間達に向かって―
シュミット「皆、聞いてたか」
レヴァンドフスキ「隊長、それは提案ですか?」
シュミット「命令だ」
レヴァンドフスキ「了解」
……次回。2025/2/20
<ヨレンタの力>
鉄の結束誇る異端解放戦線。(フライ除き)
屈強な男達をここまで束ねてきたヨレンタはどういう指導者だったのか?
女性が単独で組織トップに立つには、この時代、どうしたって武の力は必要。
その上で「女神」「巫女」的部分もあったのでは?
なら彼女の知力と人徳が役立っただろう。2025/2/20
<ドゥラカを逃がすことになったもう1つの理由(推測)>
オッサン達が、自分の娘か妹ぐらいの若い娘、しかもほぼ無関係の者を、たとえ裏切られても逃がしたいと思ったとしてもおかしくはない。
いや、裏切らないと確信してるかも。
彼らは、この時代には珍しく女性を信頼している。ヨレンタのおかげだ。2025/2/20
――以上、『チ。-地球の運動について-』21話:
未来を切り開く為には、迷いはどうしても生じる。
それに柔軟に対処し、場合によっては「信念」を変えることも必要と?
「信念」に固執すると、自滅やテロに至るなどして逆に未来を潰しかねない。
ヨレンタはそういうスレスレの経験をしてきたのだろうか?2025/2/20